「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(339) ブラインドサッカー全国大会、準決勝・決勝ラウンドの詳細決定。全試合無料ライブ配信へ!
興味深い大会開催のニュースが届きました。日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は12月11日、「~ブラインドサッカーを未来へつなごう~ アクサ×KPMG ブラインドサッカー2020カップ」の準決勝ラウンドと決勝ラウンドの日程と会場が決定したこと、さらに両ラウンドのメインビジュアルが人気漫画『キャプテン翼』の作者、高橋陽一氏による描き下ろしイラストになったことを発表しました。
『キャプテン翼』の作者、高橋陽一氏が大会メインビジュアルを描き下ろし!(@JBFA)
同カップは新型コロナウイルス感染拡大を受けて企画され、10月に開幕した今季独自の大会です。感染防止対策として1会場あたりの参加規模を抑えるため5カ月の長期間にわたる分散式で実施されており、11月末までに全15チームが5会場に分かれてファーストラウンド(全15試合)を戦い、すでにベスト8が決定していました。
11日の発表によれば、準決勝ラウンドは8チームが2会場に分かれ、2021年1月31日に広島県・広島会場、2月7日に東京都・墨田会場でそれぞれ開催されます。各会場の上位2チームが2月27日に神奈川県川崎市で行われる決勝ラウンドに進み、決勝戦と3位決定戦が行われ、最終順位が決定します。
準決勝ラウンドに進出した8チームは、ファーストラウンド5会場の各1位となった兵庫サムライスターズ、A-pfeile広島BFC、埼玉T.Wings、コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ、パペレシアル品川の5チームと、ワイルドカード(各会場2位のなかで得失点差上位)によるラッキーストライカーズ福岡、free bird mejirodai(東京)、たまハッサーズ(同)の3チームです。
準決勝・決勝ラウンドとも、ファーストラウンド同様に無観客開催となりますが、全試合はYoutube Liveで無料生配信されるので、全国どこからでも観戦できます。本格的な実況も入ったライブ配信は好評で、ファーストラウンド5日間の試合当日の視聴回数は合計9,415回を数えたそうです。
11月25日に行われたファーストラウンド品川会場で1位となったパペレシアル品川の川村怜選手(中央#5)の迫力あるパフォーマンス。同会場MVPも受賞し、「準決勝ラウンドは、さらにレベルの高い試合になると思う。ライブ配信を通して多くの方に見ていただき、さらにブラインドサッカーのファンを増やせるように全力プレーを見せたい」 (©JBFA/H.Wanibe)
▼アクサ×KPMG ブラインドサッカー2020カップ大会HP
https://2020cup.b-soccer.jp/
▼ライブ配信(準決勝・決勝ラウンド全試合)
https://bit.ly/34svUhl
▼日程:ラウンド/会場情報
2021年1月31日(日): 準決勝ラウンド(広島)/ゼロ・バランスサッカーフィールド(広島県安芸郡)
2021年2月7日(日): 準決勝ラウンド(墨田) /フクシ・エンタープライズ墨田フィールド(東京都墨田区)
2021年2月27日(土): 決勝ラウンド /富士通スタジアム川崎(神奈川県川崎市)
メインビジュアルを提供された高橋氏は大会開催にあたり、「『ブラインドサッカー』は、純粋にスポーツとして面白いので、サッカーファンはもちろん、多くの方にこの『ブラインドサッカー』を知ってもらい、観てもらいたいという想いを込めてこのイラストを描きました。難しい状況が続く中、制限も数多くあるとは思いますが、選手たちには新たな目標に向かって、素晴らしい試合を繰り広げてくれることを期待しています」とコメントを寄せています。
なお、JBFAは例年、ブラインドサッカーのクラブチームを対象に、「アクサ ブレイブカップ(日本選手権)」と「KPMGカップ(クラブチーム選手権)」の2つの全国大会を開催していますが、今季は例年通りの開催が難しく、代わりに同カップが企画されました。
大会名の「~ブラインドサッカーを未来へつなごう~」には、「コロナ禍により先が見通しづらい社会情勢においても、試合機会を創出することでブラインドサッカーの未来につながる大会にしたい」という思いも込められています。ライブ配信を通して、選手たちの、関係者の皆さんの挑戦をぜひご覧ください!
▼(参考) 「大事なのは、歩みを止めないこと」―ブラインドサッカー全国大会、全試合無料生配信で開催中!
https://op-ed.jp/sports/4930
(文:星野恭子)