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仏マクロン大統領、新首相指名に意欲

"フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、先週の内閣不信任案可決でバルニエ内閣が総辞職したことを受け、新首相の指名に向けた動きを加速させています。大統領は10日、与野党の各党幹部とパリで会談し、「48時間以内」に次期首相を任命する意向を表明しました。

この会談には、極右と極左の政党を除き、左派から中道右派までの各党が参加しました。社会党のフォール党首は「興味深い会談だったが、結論には至らなかった」と述べ、妥協には至らなかったことを認めました。一方で、社会党は新内閣への不信任案を回避する可能性があり、マクロン大統領にとって重要な交渉相手となっています。

フランスは現在、2024年予算の繰り越しを目指した緊急法案が11日に閣議決定される予定で、政治的混迷が続いています。緑の党のトンデリエ党首は「マクロン氏は譲歩せず、大統領陣営は一歩も引かなかった」と述べ、厳しい交渉が続いていることを示唆しました。

マクロン大統領は、議会を解散せず、極左や極右勢力の支持にも頼らない方針を明言していますが、新首相がどのような形で政治の安定を取り戻せるかが注目されています。"