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「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」 (160) ネット中継の新チャンネルも開局! パラスポーツを観に行こう!=12月~1月開催予定の主な大会

季節は秋から冬へと移り、雪の便りもちらほら聞こえるようになってきましたが、パラスポーツはむしろヒートアップ! 実は、 1年を締めくくるこの時期は毎年、重要な大会が目白押しなのです。

そこで、12月から1月にかけて開催される主な大会をピックアップしました。いろいろな競技で年間王者を決める日本選手権が開催されたり、マラソンなど冬季競技も始まります。ぜひぜひ、選手たちの勇姿を見に会場においでください。

とはいえ、遠方だったり、何かと忙しいこの時期なので、「残念ながら、会場までは行けないなぁ」という人もいるでしょう。そんな人にオススメの、嬉しいサービスも始まりました。

東京都障害者スポーツ協会が開設した、パラスポーツ総合チャンネル「TOKYO パラスポーツ ch」(https://abemafresh.tv/tokyo-parasports )で、東京都区内および東京近郊で開催される大会を実況・解説付きでインターネット中継し、試合後はいつでも録画視聴ができるというもの。中継対象となる大会が限られているものの、ネットを通して国内各地でリアルタイムでも、録画でも視聴できるという画期的なサービスです。

実は、すでに第1回目として、11月20日に行われた「第17回東京都障害者スポーツ大会グランドソフトボール」大会が中継されました。このソフトボールは視覚障害者対象のスポーツなのですが、「見えない人が、どうやってプレイするの?」なんて思った方は、ぜひ録画サービスを利用してみてください。百聞は一見にしかず!です。

中継の第2回目は11月27(日)で、ゴールボール(青梅市総合体育館)と視覚障害者柔道(文京区・講道館)の日本選手権がそれぞれ中継される予定です。

今のところ偶然にもすべて視覚障害者対象のスポーツですが、迫力や臨場感は会場観戦がいちばんとはいえ、ネット中継もまた、オススメです。特にゴールボールなどは選手にとって「音」が重要なので、会場では「黙って見守る」のが観戦マナー。場内にはイヤホンで聴く実況中継もありますが、初心者なら、まずはネット中継で予習するのもよいのでは。

とにかく、観戦方法の選択肢が増えるのは、それだけ気軽にパラスポーツに触れるチャンスが広がるということ。ぜひ、お時間があれば、利用してみてください。ということで、私がピックアップした大会リストにも、現時点でネット中継が予定されている大会には、★マークを付けました。詳しい中継スケジュールは下記のチャンネルサイトでご確認ください!

★「TOKYO パラスポーツ ch」 https://abemafresh.tv/tokyo-parasports

12月の主なパラスポーツ大会

<アイススレッジホッケー世界選手権Bプール>
4カ国(日本、チェコ、イギリス、スロバキア)中の上位3チームに、2018年ピョンチャンパラリンピック最終予選(2017年秋に開催予定)の最終予選への出場権が与えられる重要な大会。また、上位2チームは19年世界選手権Aプールへ昇格となるため、ピョンチャン大会以降も見据えた重要な大会。
・11/29(火)、30(水)、12/2 (金)=予選
・12/3(土)=決勝戦、3位決定戦
・白鳥王子アイスアリーナ(北海道苫小牧市)
・日本アイススレッジホッケー協会 www.sledgejapan.org

★<第17回全日本パラ・パワーリフティング選手権大会>
「全日本パラ・パワーリフティング選手権大会」は年に一度、「各階級の日本最強選手」を決める国内最高峰の大会。一般とジュニアの部に分かれ、パラリンピックにはない「視覚障がい者パワーリフティング」も同時開催。 ・12/3(土) ・日本体育大学 東京・世田谷キャンパス(東京都世田谷区) ・パラ・パワーリフティング連盟 http://www.phouse.jp/

<第34回JBMA神宮外苑ロードレース>
10kmレース、5kmウォーキングのなかに視覚障がいの部を設置。リオパラリンピックのマラソ銀メダリスト、道下美里選手がゲストランナーに! ・12/4(日) ・神宮外苑周回道路(東京・渋谷区) ・大会サイト http://www.hi-sports.com/jbma-jingu/index.html

<第20回日本シッティングバレーボール選手権大会>
毎年12月に行われる、国内最高峰の全国選手権大会。一定の条件下で、健常者も障がい者との混成チームとして参加できる。 ・12/10(土)~11(日) ・武蔵野総合体育館 (東京・武蔵野市) ・日本パラバレーボール協会: http://www.jsva.info/

<ブラインドサッカー東日本リーグ2016第9節>
来年春のクラブチャンピオンシップ出場を目指し、8月から開催されている地域3リーグ(北日本、東日本、西日本)のうち、関東近郊7チームが所属する東日本リーグの最終、第9節。 ・12/11(日) ・福生市営福生野球場(東京・福生市) ・日本ブラインドサッカー協会: http://www.b-soccer.jp/9644/event/20161211_higashinihon.html

★<第18回ウィルチェアーラグビー日本選手権>
夏から秋にかけて地区予選を勝ち抜いた8チームによる、「クラブチーム日本一決定戦」。リオパラリンピックで銅メダルを獲得した日本代表の面々も、各所属チームに戻って激突! ・12/16(金)~18(日) ・千葉ポートアリーナ(千葉市中央区) ・日本ウィルチェアーラグビー協会: http://www.jwrugby.com/

★<第2回日本障がい者バドミントン選手権大会>
2020年東京大会からパラリンピック正式競技として採用が決定しているバドミントン。今大会では車いす、立位下肢、立位混合(下肢以外の障がい)の3カテゴリーで、それぞれ男女別シングルス、男・女ダブルスを実施予定。 ・12/17(土)~18(日) ・千葉大学(千葉市) ・日本障がい者バドミントン連盟: http://jpbf.jp/ <第2回ドリームカップ 車いすテニス選抜ジュニアチーム戦>
東日本と西日本のジュニア選抜による、シングルスとダブルスのチーム対抗戦。 ・12/17(土)~18(日) ・ヤマハリゾート つま恋(静岡県掛川市) ・大会案内: http://tennis.jp/hiromichi-maruyama/

1月の主なパラスポーツ大会

★<第17回東京都障害者スポーツ大会 車椅子バスケットボール>
東京都障害者スポーツ大会は前身となる2大会を統合し、2000年からつづく都内最大規模の障害者スポーツ大会。車椅子バスケットボールをはじめとする団体競技と、陸上競技や水泳など個人競技を合わせた全15競技がそれぞれ異なる日程で実施されている。 ・1/29(日) ・武蔵野総合体育館 ・東京都障害者スポーツ協会: http://www.tsad.or.jp/events/tokyo.html

<第2回日本IDハーフマラソン選手権大会>
都心開催で人気の新宿シティハーフマラソン大会を舞台に、ID(知的障害/intellectual disability)選手が一般選手に混じり、男女別にハーフマラソンと10kmの部で国内トップを競う。 ・1/29(日) ・明治神宮野球場および周辺 ・大会サイト: http://www.shinjukucity-halfmarathon.jp/info/

(文: 星野恭子)