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NBS創設記念!! ツール・ド・フランス2013フォトリポート・第4ステージ(和田やずか)

■第4ステージ(7月2日/火):ニース=>ニース(25km・チームタイムトライアル)

コルシカ島から飛行機で1時間、舞台は南仏のバカンス地・ニースに移ってきた。
しかし、選手の表情はけっしてにこやかなものではない。なぜならこの日のステージはチームタイムトライアルだからだ。
個人のタイムトライアルと違い、タイムがチーム全体に影響してしまうため、ナイーブな表情の選手も多い。

[caption id="attachment_10540" align="alignnone" width="533"] 幾重ものディスクホイールが高速回転する。チームタイムトライアルならではの光景だ。[/caption]

距離は25kmだが、その緊張感は通常のステージとはまるで違う。

[caption id="attachment_10541" align="alignnone" width="620"] ひたすらローラーを漕ぐ音が聞こえる。スタート1時間前の風景。[/caption]

[caption id="attachment_10542" align="alignnone" width="533"] チーム全体が苦手意識を持っているチームタイムトライアル。すべての選手が険しい顔で挑んだ。[/caption]

[caption id="attachment_10543" align="alignnone" width="620"] ウォーミングアップを少ししただけで汗ばむ陽気。ミケル・ニエベ(No.116)の腕に汗が滴った。[/caption]

[caption id="attachment_10544" align="alignnone" width="533"] メンソールを染み込ませた綿を鼻に詰めウォーミングアップ。集中力を徐々に高めていく。[/caption]

[caption id="attachment_10545" align="alignnone" width="620"] チーム関係者が口をそろえて言った「安全第一。でも、早く走ろう!」[/caption]

【チームタイムトライアル】
1チーム9人でチーム構成されているが、そのうち5番目にフィニッシュラインを越えた選手のタイムが、チームタイムとして記録される。
5番目の選手と同じ集団、もしくは先にゴールした選手には、チームタイムが与えられるが、5番目の選手より後にゴールした選手には、その選手の走行タイムがゴールタイムとして与えられる。

[caption id="attachment_10546" align="alignnone" width="620"] 南仏の強い陽射しに照らされたオレンジ色のジャージが眩しかった。[/caption]

5番目のタイムがチームタイムになるので、どんなに早く走っても個人のタイムにならず、チーム全体がまとまって高速で走り切るしかない。
このとき頻繁に行われるのが「先頭交代」。自転車競技の場合、ライバルの他に空気の壁(空気抵抗)がある。この空気の壁を順番に切り開いてスピードを落とさず高速走行する方法が「先頭交代」である。選手と選手の車間が極端に詰めて走っているのも、この空気の壁を交わしているのである。

[caption id="attachment_10548" align="alignnone" width="620"] ニースでのバカンスを楽しむ人々。沿道は一日中強い日差しが照りつけた。[/caption]

[caption id="attachment_10549" align="alignnone" width="620"] 年長選手を中心にゴール。そつなく走ったヨーロッパカーチーム。[/caption]

タイムトライアルの場合、タイムトライアル用のバイクが使用される。
ポジションを低く、空気抵抗を少なくした姿勢が維持できる。

[caption id="attachment_10550" align="alignnone" width="620"] まるで全区間スプリント。チーム力を魅せつけたオリカ・グリーンエッジ。[/caption]

[caption id="attachment_10551" align="alignnone" width="620"] エバンスを中心に最後まで漕ぎ続けるも、トップと1秒差に泣いた。[/caption]

[caption id="attachment_10547" align="alignnone" width="620"] 今夜は宴?オリカ・グリーンエッジの選手たち。[/caption]

[caption id="attachment_10552" align="alignnone" width="620"] ポディウム(表彰台)には、エディ・メルクスが元気な姿を見せた。[/caption]

エディ・メルクスは、ツール・ド・フランスと、ジロ・デ・イタリアをそれぞれ5回、ブエルタ・ア・エスパーニャを1回のほか、世界選手権も3回制覇するなど、ロードレース界のスパースター。引退後は「エディ・メルクス」ブランドのフレームメーカーを立ち上げ名車を発表した。

[caption id="attachment_10553" align="alignnone" width="620"] チームで勝ち取った嬉しいマイヨ・ジョーヌ。サイモン・ゲランス満面の笑み。[/caption]

この笑顔がシャンゼリゼでも見られるだろうか?
今年のツール・ド・フランスは、まだ1/5しか終わっていない。
(文:木村好晴)