ノーボーダー・スポーツ/記事サムネイル

「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(102) 11.21~11.29

国内外のパラリンピック競技の話題を独自にセレクトした「パラスポーツ・ピックアップ」シリーズ。今号はゴールボールと視覚障害者柔道の全国大会の結果に加え、障がい者と健常者がチームを組んで走った「パラ駅伝」についてお伝えします。なお、「パラ駅伝」については、来週、「ピックアップ・トピック」として、さらに詳しくリポートします。

■ゴールボール

・21日~22日: 「2015日本ゴールボール選手権大会」が青梅市総合体育館で行われ、男子はチーム付属Aが、女子はチーム付属がそれぞれ優勝した。詳しい結果は下記の通り。

男子
優 勝: チーム附属A/準優勝: IBK/第3位: 岐阜YMS2

女子
優 勝: チーム附属/準優勝: 九州なでしこ/第3位: Merveilles

最優秀選手賞
男子: 小林裕史 (チーム附属A)
女子: 天摩由貴 (チーム附属)

最多得点賞
男子: 伊藤雅敏(35点/5試合、IBK)
女子: 欠端瑛子(9点/4試合、Merveilles)

■視覚障害者柔道

・22日:第30回記念全日本視覚障害者柔道大会が東京都の講道館で開催された。インド、スウェーデンからの参加者を含め、61選手が出場。来年のリオデジャネイロ・パラリンピック大会の代表選考も見据え、好試合が展開された。

また、大会終了後には、大会第30回を記念した、「記念式典・祝賀会」も行われた。

<各級優勝者>

個人戦

男子 60kg級: 廣瀬誠 (愛知県)
男子 66kg級: 藤本聰 (徳島県)
男子 73kg級: 永井崇匡 (群馬県)
男子 81kg級: 北薗新光 (兵庫県)
男子 90kg級: 廣瀬 悠 (愛媛県)
男子 100kg級: 松本義和 (大阪府)
男子 100kg超級: 正木健人 (奈良県)
男子 シニア: 牛窪多喜男 (埼玉県)
男子 無段者: 樋口宏樹 (滋賀県)

女子 48kg級: 半谷静香 (福島県)
女子 52kg級: 土屋美奈子 (静岡県)
女子 57kg級: 三輪順子 (愛媛県)
女子 63kg級: ニコリーナ・ペルンハイム (SWE)
女子 70kg級: 坂本晴菜 (静岡県)

■東京発

・29日: さまざまな障がいのある人たちと健常者が1つのチームを組み、1本のタスキをつなぐというユニークなイベント、「パラ駅伝 in TOKYO2015」が駒沢オリンピック公園陸上競技場をメイン会場に、行われた。

1周約2・5キロのコースを、第1区視覚障害者と伴走者、第2区健常者(男子)、第3区車いす走者(女子)、第4区健常者(女子)、第5区肢体不自由者(立位)、第6区知的障害者、第7区聴覚障害者、第8区車いす走者(男子)の順番で約20キロを走る駅伝。

第1回となった今年は、東京都から最多となる5チーム、以下神奈川3チーム、千葉、埼玉が各2チーム、群馬、栃木、茨城、静岡、山梨、長野、新潟からそれぞれ1チームと、11都県から計19チーム、152人が参加。神奈川スターズが優勝、2位には東京スマイル、3位はいばラッキーズが入った。

東京総合ランナーズチームの第5区走者として参加した、ロンドン・パラリンピック陸上競技日本代表の高桑早生選手は、「(障がい者のスポーツの)魅力を伝え、共有する場として、こういう大会があるのはすごく意味のあること。また、機会があれば、積極的に参加したい」と笑顔を見せた。

(取材・文・写真: 星野恭子)