NBS創設記念!! ツール・ド・フランス2013フォトリポート・第1ステージ(和田やずか)
■第1ステージ(6月29日/土):ポルト・ヴェッキオ=>バスティア(213km)
通常、ステージレースのオープニングレースは「プロローグ」と呼ばれる数キロの個人タイムトライアルが行われる。これは、選手紹介も兼ねて行われるが、今年のツール・ド・フランスのオープニングは違った。
レースディレクターのジャン・フランソワ・ペシュによると、「これまでコルシカ島はツールを迎えたことのないフランス唯一の地域。なのでコルシカ島をよく見せたかった」という。
今日は、そんなコルシカの自然も一緒にお楽しみ下さい。
[caption id="attachment_10420" align="alignnone" width="620"] ニエベ(左)は、次の世代のエウスカルテルチームの有望選手の一人だ。[/caption]
[caption id="attachment_10424" align="alignnone" width="620"] スタート直前までマシンを入念にチェックするメカニックたち。[/caption]
メカニックの仕事は終わらない。
スタート前は、入念にバイクのチェックを行い、レース終了後は洗車、翌日のコースに合わせてギヤの組み換えなどを行う。レース中はトラブル発生時に備えてチームカーに同乗し、補給食の準備から監督の話し相手、場合によってはスペアのバイクを担いで選手の元まで 走るなど、大会期間中休まることはない。
[caption id="attachment_10427" align="alignnone" width="620"] 無線機を入念にチェックするオロス選手。ベテランのアシスト選手だ。[/caption]
自転車ロードレースには情報が欠かせない。
トップの選手からのタイム差、チーム員の位置、アタックのタイミングなど、チームカーの 監督から指示が飛ぶ。
[caption id="attachment_10421" align="alignnone" width="620"] イサギレ(兄)は、ジロで区間賞を獲ったことのある選手。ピレネーでの活躍を期待。[/caption]
[caption id="attachment_10425" align="alignnone" width="620"] 補給食をいっぱい詰め込んで出発準備。[/caption]
自転車レースのウエアは、背中にポケットが付いている。
ここに選手の好みで補給食を詰め込んでスタートする。長い時は6時間にもなるレースなので、途中で水や食料が配られたり、アシストの選手がチームカーまで取りに行き、チーム員に配ったりもする。時にはチームが違っても同じ集団で逃げているときは、集団内で回し飲みなどすることも見られる。
[caption id="attachment_10426" align="alignnone" width="620"] フランス空軍のデモンストレーションが上空を彩った。[/caption]
[caption id="attachment_10423" align="alignnone" width="620"] 「あ!日本チャンピョン!」観客の女性は、通過する選手の一団から新城選手を見つけて歓喜した。[/caption]
なぜ、この女性は日本チャンピオンとわかったのでしょうか?
対象となる選手は右から2番めの新城選手(ヨーロッパカー)ですが、手前左側の同じヨーロッパカーのチーム員(緑のジャージ・ゼッケン54)と違う白っぽいジャージを着ています。
ナショナルチャンピオンは1年間、ナショナルチャンピオンである証をジャージに印すことができます。なので、よく見ているとマイヨ・ジョーヌなどのリーダージャージ以外に、同じチームの中でもデザインが少し違ったったりする選手がいます。もう少しわかりやすい写真が届いた時に詳しく説明しましょうね。
ちなみに、青赤黒黄緑の帯のデザインのジャージを着ている選手は、ロードレースの世界チャンピオンです。
[caption id="attachment_10422" align="alignnone" width="620"] ティレニア海を望む入江では、バカンスを楽しむ人々が選手達を出迎えた。[/caption]
[caption id="attachment_10429" align="alignnone" width="620"] 逃げの選手もついつい見てしまう、海の美しさ。[/caption]
明日は、第2ステージの様子をお届けします。
(文:木村好晴)