批判集中する中、新国立競技場建設で最初の契約結ぶ 元知事から批判も
前代未聞の建設費用が問題となっている新国立競技場の建設で、日本スポーツ振興センター(JSC)は9日、大成建設に資材を発注しておよそ33億円の契約を結び、建設が事実上スタートした。
9日の参議院文教科学委員会では松沢成文議員が、「会場計画が変更した例はたくさんある。政治決断だ」と迫ったが、下村文科大臣は「政府が全部決められる話ではない。他の案では間に合わないリスクがある」と主張した。
この問題についてはオプエドにも出演した前都知事の猪瀬直樹氏がFacebookで「問題がキールアーチにすり替えられている」として、「スタンド部分が通常の3倍であることに疑問を持つべきだ」と述べ、無責任な体制を批判している。
一方、ノーボーダースポーツ編集長の玉木正之さんは6日のオプエドで、「もともとはラグビーのW杯をやることになったから作り直すことになった。2016年の招致のときは豊洲に新設する計画だった」と述べ、そもそもの経緯を問題視している。
〈写真:日本スポーツ振興センターより〉