新国立競技場2520億円建設費の財源めぐり下村大臣に質問集中 国民の理解よりラグビーの優先を明言
9日の参議院文教科学委員会では新国立競技場について審議が行われ、2520億円とされた建設費の財源についての質問が下村文科大臣に集中した。
下村大臣はスポーツ振興くじや命名権などの財源を挙げながら「多様な財源を活用する。いろんな工夫をしていく」と繰り返し述べ、「国費もお願いせざる得ないが、できるだけ直接的に税金が投入されないような工夫をしていきたい」との考えを示した。
国民の支持がないまま建設計画を強行することについては、「ラグビーW杯の関係者は国立競技場をメイン会場にするという国際公約をしているので、それを破棄することは出来ない。間に合わせるのが前提で、創意工夫の中で国民に理解が得られるような積み重ねをしていきたい」と述べ、国民の理解よりもラグビー界の公約を優先することを明言した。
〈写真:7月9日参議院文教科学委員会より〉