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「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(513) パリパラリンピックは9月8日まで。まだまだ見逃せない!

8月28日に開幕したパリパラリンピックは9月5日に競技8日目を終えました。175選手の日本選手団は競技8日目(9月5日)を終えて、28個(金8、銀8、銅12)のメダルを獲得しています(日付はパリ市のもの。日本との時差はマイナス7時間)。大健闘中の日本選手たち。今号では5日までの金メダリストたちをダイジェストでご紹介します。

競技初日(8月29日)から日本の金メダリスト第1号が誕生。水泳で6大会連続出場のベテラン、鈴木孝幸選手が男子50m平泳ぎSB3(運動機能障害)で48秒04をマークし、優勝。日本勢を大いに勢いづかせました。

さらに、同3日目(8月31日)にも水泳で、木村敬一選手が男子50m自由形S11(視覚障害)で25秒98の力泳で金メダルに輝き、さらなる追い風を吹かせます。

同5日目は金メダルラッシュでした! バドミントンでは女子シングルスWH1(車いす)で里見紗季奈選手と男子シングルスWH2(車いす)で梶原大輝選手が東京大会につづく連覇を達成。さらに、車いすラグビー日本代表がアメリカに48-41で快勝し、悲願の金メダルに輝きました。

大会8日目も金メダル再び! 車いすテニスの女子ダブルスで、日本の上地結衣選手と田中愛美選手ペアが宿敵のオランダペアを破り、金メダルを獲得。つづいて卓球で、和田なつき選手が女子シングルスのクラス11(知的障害)を制覇。

さらに、ゴールボール男子日本代表が延長戦にもつれたウクライナとの決勝戦をゴールデンゴールの4-3で勝ち切って優勝。いずれも初めての金メダル獲得となる快挙でした。

表彰台で金メダル獲得を喜ぶゴールボール男子日本代表。左から、宮食行次選手、金子和也選手、萩原直輝選手、田口侑治選手、鳥居陽生選手、佐野優人選手 (撮影: 吉村もと)

大会は残すところ、あと3日。とはいえ、「見逃せない一戦」はまだまだ続きます。

(文:星野恭子)