ジャーナリズム博物誌
『ジャーナリズム博物誌』
著者:バルザック
訳者:鹿島茂
出版社:新評論
価格:¥2,700
〈もしもジャーナリズムが存在していないなら、まちがっても、これを発明してはならない〉そう断言した文豪バルザックが、生まれたばかりの「ジャーナリズム」を戯画化しながら痛烈に批判する。「第四の権力」(ジャーナリズム=マス・メディア)に支配されている今日、その本質を考え直す快著。『伊勢物語』のパロディの形をとり、江戸時代の風俗や流行について鋭い考察を展開した上田秋成の『癇癖談』(新潮日本古典集成)と併読すると面白い。