新国立競技場の建設が迷走 土壇場で大幅な軌道修正
各紙の報道によりますと、新国立競技場の建設をめぐり、下村博文文部科学大臣が18日、都庁で舛添要一東京都知事と会談を行った。
この席で、下村大臣は工期の短縮のために開閉式の屋根の建設をオリンピック後に後回しすることや、コスト圧縮のため8万人収容の座席のうち、1万5千席を仮設に変更することなどの考えを伝えた。
また、東京都に対して周辺整備にかかる費用500億円の負担を求めましたが、舛添知事は慎重な姿勢を示した。
国立競技場は現在解体工事が進んでおり、10月をメドの新競技場の建設が着工する予定ですが、2019年のラグビーワールドカップに間に合わないことが明らかになったため、土壇場で修正を図った。
新国立競技場の建設をめぐっては景観を損なうとの批判も強かった上、情報公開の不足や建設見通しの甘さなどが指摘されている。
〈写真:西谷祐紀子〉