ノーボーダー・スポーツ/記事サムネイル

「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(450) パラスポーツを楽しもう! 主な大会・イベント情報~6月開催分

6月に国内外で開催予定の主な大会やイベントを集めました。パリパラリンピック出場権がかかった大一番や入場無料で観戦見できる大会、インターネットによるライブ配信のある大会、体験会も実施される大会など、さまざま! ご興味や状況に合わせて、ぜひ、パラスポーツをお楽しみください!

なお、大会開催や試合スケジュールなどは変更の可能性もありますので、大会サイトなどで最新の情報をご確認の上、お出かけくださるようお願いします。

≪6月の見逃せない一戦≫
■29日(木)~7月2日(日)
【車いすラグビー】 日本代表は、パリパラリンピックへの切符をつかめるか?
<三井不動産 2023 ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ>
アジア・オセアニア地区のチャンピオン決定戦。4カ国が出場する今年は、来年に迫るパリパラリンピックの出場権1枠を競い合う重要な大会でもあります。今大会最大の見どころは、世界ランキング4位(*1)の日本が、はたしてパリへの切符をつかみ取れるのか、です。(*1: 2023年05月8 日時点)

他の出場予定チームは、オーストラリア(世界ランク2位)、ニュージーランド(同8位)、韓国(同15 位)ですが、日本の最大のライバルは、なんといっても、昨年10月の世界選手権を制した王者、オーストラリアです。東京パラリンピックまでは、世界選手権覇者にはパラリンピック出場権が与えられましたが、出場規定が変更になりました。つまり、世界王者のオーストラリアにとっても、今大会は「負けられない戦い」。激戦必至です。

4日間にわたって行われる今大会は最初の3日間に4カ国の総当たり戦2回による予選ラウンドが行われ、最終日は決勝戦など予選順位に応じた順位決定戦が行われます。

日本代表は池透暢主将をはじめ、東京パラ代表と同じ12名で、試合日程は初日の大会開幕戦でニュージーランドと第3試合でオーストラリアと、2日目は第1試合で韓国、第4試合 でオーストラリア、3日目は第1試合でニュージーランド、第3試合で韓国と対戦します。

なお、パリ大会に出場できるのは全8チームで、開催国(フランス)のほか、4つの大陸選手権の各優勝国、さらに最終予選として開催される2024パラリンピック・クオリフィケーション・トーナメントの上位3カ国に出場権が与えられます(*2)。ただし、同トーナメントは5月時点で日程、会場とも未定となっており、万が一、開催されない場合にはパリ出場権は世界ランキングによって決定される予定です。したがって、できれば、今大会で優勝して切符をつかみ、1年後の本番に向けた強化に専念したいところです。

会場は東京パラで車いすラグビーの会場でもあった東京体育館(東京・渋谷区)で、なんと、観戦は全試合無料です(ただし、7月1日と2日のみ、アリーナ席は事前に大会オリジナルの応援Tシャツ(*2)などの購入者専用席となります)。

 ▼(:2) 「会場を真っ赤に染めよう!」キャンペーン
https://jwrf.jp/news/20230508aoctshirt/

また、全試合、Youtubeでのライブ配信も予定されています。ぜひ、応援ください!

▼国内向けライブ配信(日本車いすラグビー連盟公式YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/@JWRF
▼国際向けライブ配信(ワールドウィルチェアラグビー公式YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/@worldwheelchairrugby6250

<三井不動産 2023 ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ>
会場: 東京体育館(東京都渋谷区)  *観戦無料
詳細: https://www.2023wwr-aoc.tokyo/

==========
■3日(土)
【卓球】
<天皇杯・皇后杯 2024 年全日本卓球選手権大会(一般の部)第1回予選会(肢体の部)>
日本卓球協会が主催する「天皇杯・皇后杯 2024 年全日本卓球選手権大会(一般の部)」(2024年1月22日~28日/東京体育館)への予選会として、男女シングルスが実施される。

会場: 日本財団・パラアリーナ
詳細: https://jptta.or.jp/

■4日(日)~10日(土)
【国際総合大会】
<ヴィシー2023Virtusグローバルゲームズ>
知的障害者を対象に全14競技が実施される世界最高峰の総合競技大会。日本からは7競技に43選手が出場する。主将は陸上競技の川口穂菜美選手、旗手は自転車競技の大谷春樹選手が務める。

会場: フランス・ヴィシー
詳細: http://gg2023.org/

■6日(火)~10日(土)
【車いすテニス】 
<全仏オープン・車いすテニスの部>
車いすテニスのグランドスラムの一つ。日本勢勢は男子16人中4人、女子16人中4人、クアード8人中1人の計9選手が出場予定。今大会の結果しだいで、「史上最年少の世界ランキング1位到達」を目指す現在世界ランキング2位の小田凱人選手(東海理化)の活躍など、見どころは多い。 

会場: ローランギャロス (フランス・パリ)
詳細: https://www.rolandgarros.com/en-us/

■11日(土)
【ブラインドサッカー】
<ロービジョンフットサル地域リーグ2023:中日本リーグ>
全国を4エリア(北・東・中・西日本)に分け、それぞれでリーグ戦を行い、順位を決定する地域リーグ。中日本リーグ戦には、オガルリーブレ山梨、FCコレチーボ静岡、Mix Sense名古屋、松本山雅B.F.C.の4チームが出場する。

会場: 押原公園(山梨県中巨摩郡) *観戦無料
詳細: https://www.b-soccer.jp/nationalgame/blindsoccerleague

■11日(土)~12日(日)
【陸上競技】 
<2023ジャパンパラ陸上競技大会>
出場には参加標準記録の突破が条件となる国内屈指のパラ陸上の国際公認大会。7月8日にパリで開幕する世界選手権の日本代表38名もほぼ顔をそろえるなど、ハイレベルな戦いが期待される。

会場: 岐阜メモリアルセンター長良川競技場(岐阜市)  *観戦無料
詳細: https://www.parasports.or.jp/japanpara/athletics/

■18日(日)
【車いすバスケ】
<第2回 車いすバスケットボールChofuエキシビションマッチinむさプラ2023>
東京パラリンピックの会場で開催される車いすバスケットボールのイベント。2回目となる今年は国内のクラブチームによるエキシビションマッチに加え、東京パラ日本代表選手によるスペシャルトークショーや体験会などが行われる。

会場: 武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ(東京・調布市) *入場・参加無料
詳細: 
https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1682929702816/index.html?fbclid=IwAR1u4hE8zI0WlT4XNt6US8cjMAfOrgRH2u3qnUNXb9P3MVqmo2bj6b2zjzc

■23日(金)
【自転車】 
<日本パラサイクリング選手権・ロード大会>
パラサイクリング・ロード競技の日本最高峰の大会。障害の種類と使用する自転車が異なる4つのクラス別・男女別に競う。起伏の激しい難コースを制するのは?

会場: 静岡県・日本サイクルスポーツセンター
詳細: 
https://jcf.or.jp/download/2023%e5%85%a8%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%89%e8%a6%81%e9%a0%85_ver-20230503/?wpdmdl=73603&refresh=646ec91dc88981684982045

(文:星野恭子)