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女子柔道の告発者は名乗れって、どないやねん?(今西 憲之)

まいど、いまにしです。

女子柔道の園田前監督の暴力、暴言の問題。

園田監督「報道は大筋事実」 進退「事実把握した上で」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130131-00000010-asahi-fight

告発者の実名を公表せよという論議が、ではじめた。

柔道五輪代表暴力問題 告発した15選手の肉声なし 「痛み」伝わらず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130206-00000537-san-spo

これまで、内部告発についていろいろ取材してきた。

今は「公益通報」とも呼ばれる。これまでの裁判の判例などで 「公益通報」か否か、その要件が、示されてますねん。
1 公益性
2 組織内で先に通報があったのか
3 告発した内容が真実かそれに値するものだったのか

全柔連が告発の報道を受けて、事実関係や 昨年に告発があったことを認めており、
今回の告発は、要件を満たしているのは明らか。
従って、告発者は保護されて当然なんや。 ただ、自らが訴えたい、表に出たいというなら それは告発者の意思。

柔道は正々堂々やるもんや→告発者も名前出して正々堂々と。 こんな「論」あるようやけど、ちょっと、ちゃうように思う。

何が大事かというと、暴力、暴言はアカン、 パワハラはダメやってこと。 同じこと繰り返さないために、どないしたらええんか。 全柔連の人事、体質、派閥、男女の格差など 直していかなアカンこと、いろいろあるように思う。 それを、論議して正すんやないんか。
先日、旧知の全柔連のえらいさんと話す機会あった。

「告発者の名前を出さないのは卑怯者っていう ヤツが内部にけっこうにいる。 柔道で一本狙わず、ポイント稼いで勝つのは 許せん、邪道や、外国の柔道はおかしいと いっていた連中が、そんなこと言うてるように感じる。 本当の問題は、別やのに」

精神論、感情論と告発、別の次元の話やんか。 ごちゃごちゃになっている気がするわ。

【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】
写真提供:フォート・キシモト