女子柔道の告発者は名乗れって、どないやねん?(今西 憲之)
まいど、いまにしです。
女子柔道の園田前監督の暴力、暴言の問題。
園田監督「報道は大筋事実」 進退「事実把握した上で」
告発者の実名を公表せよという論議が、ではじめた。
柔道五輪代表暴力問題 告発した15選手の肉声なし 「痛み」伝わらず
これまで、内部告発についていろいろ取材してきた。
今は「公益通報」とも呼ばれる。これまでの裁判の判例などで 「公益通報」か否か、その要件が、示されてますねん。
1 公益性
2 組織内で先に通報があったのか
3 告発した内容が真実かそれに値するものだったのか
全柔連が告発の報道を受けて、事実関係や 昨年に告発があったことを認めており、
今回の告発は、要件を満たしているのは明らか。
従って、告発者は保護されて当然なんや。 ただ、自らが訴えたい、表に出たいというなら それは告発者の意思。
柔道は正々堂々やるもんや→告発者も名前出して正々堂々と。 こんな「論」あるようやけど、ちょっと、ちゃうように思う。
何が大事かというと、暴力、暴言はアカン、 パワハラはダメやってこと。 同じこと繰り返さないために、どないしたらええんか。 全柔連の人事、体質、派閥、男女の格差など 直していかなアカンこと、いろいろあるように思う。 それを、論議して正すんやないんか。
先日、旧知の全柔連のえらいさんと話す機会あった。
「告発者の名前を出さないのは卑怯者っていう ヤツが内部にけっこうにいる。 柔道で一本狙わず、ポイント稼いで勝つのは 許せん、邪道や、外国の柔道はおかしいと いっていた連中が、そんなこと言うてるように感じる。 本当の問題は、別やのに」
精神論、感情論と告発、別の次元の話やんか。 ごちゃごちゃになっている気がするわ。
【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】
写真提供:フォート・キシモト