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「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(407) 車いすバスケを見に行こう~東京・調布でエキシビションマッチ、有観客無料開催へ!

パラリンピックの人気競技のひとつ、車いすバスケットボールは昨夏の東京パラリンピックで男子日本代表が史上初の銀メダルに輝き、ひときわ注目度と人気を高めましたが、その後、国内ではなかなか観戦チャンスがありませんでした。長引くコロナ禍により、今年1月末に開催予定だった国内最高峰の大会、天皇杯・日本選手権が中止されたり、5月末に千葉で開幕予定だった男子U23世界選手権も9月に開催延期され、開催地もタイ・プーケットに変更になったり……。

でもようやく、「もっと観たい!」の希望がかないそうです! まずは6月19日(日)に、「Chofuエキシビションマッチinむさプラ」の開催が決定しました。会場は東京パラでも使われた東京・調布市の「武蔵野の森総合スポーツプラザ」です。

車いすバスケットボールの魅力がたっぷり!「Chofuエキシビションマッチinむさプラ」 (画像提供:日本車いすバスケットボール連盟)

同イベントでは、国内屈指のクラブチームによるエキシビションマッチのほか、東京パラ銀メダルの男子日本代表選手によるトークショーや競技体験会など、車いすバスケの魅力をたっぷり味わえる内容となっています。しかも、入場無料です。

エキシビションマッチで対戦するのはともに日本代表選手も所属する強豪の「NO EXCUSE」と「千葉ホークス」です。スピーディーで迫力あるプレイや低い位置からのスリーポイントシュート、障害クラスの異なる選手たちの緻密なチームプレイなど、車いすバスケのおもしろさが楽しめることでしょう。

スペシャルトークショーではNO EXCUSE所属の香西宏昭選手と千葉ホークス所属の川原凜選手が登壇予定です。東京パラ代表同士の二人ですから、銀メダル獲得秘話など、「ここでしか聞けない話」にも期待です。

香西選手は1988年千葉県出身で、車いすバスケのキャリアは約20年のベテラン選手。その間、アメリカに留学し、大学リーグでシーズンMVP を2年連続で受賞したり、卒業後はドイツに渡り、ドイツ1部リーグでプロ契約選手として活躍。さらには、パラリンピックは2008年北京大会から連続出場し、4大会目となった東京大会ではエースとしてチーム初の銀メダル獲得に貢献するなど日本を代表する選手です。

川原選手は1996年長崎県出身です。2017年にユース世代の日本代表に初選出され、さらに同年には日本代表にもデビューして以降、様々な国際大会で経験と実績を重ねます。パラリンピック初出場となった東京パラでも活躍後、今季から男子日本代表の新キャプテンに指名されるなど、これからの男子日本代表をけん引していく若きリーダーです。

経験豊富な二人のトーク、とても楽しみです。

また、車いすバスケ体験会は障害の有無にかかわらず小学生以上なら、当日先着120人まで参加できます。競技用車いすの操作体験からシュート体験、ミニゲームなどが予定されています。当日12時の開場後、メインアリーナM4 階正面入口で体験会受付を行い、配布される整理券に書かれた時間と場所に集合してください。なお、参加希望者は上履きをご持参ください。

このように、「Chofuエキシビションマッチinむさプラ」は車いすバスケの魅力を堪能できる貴重な機会になりそうです。ぜひお見逃しなく。

さらにもう一つ、この夏に開催予定の「東京2020大会1周年記念 TOKYO FORWARD」というイベントの一環として、車いすバスケットボールのエキシビションマッチも行われる予定です。会場は日本男子代表が銀メダル獲得を決めた有明アリーナ(東京・豊島区)です。

同イベントは東京都が主催して東京2020大会開催への感謝を伝え、大会開催の意義や感動、記憶を共有し、大会のレガシーを未来へつなげることを目的に、オリンピック関連イベントを含め、さまざまなイベントが行われる予定です。こちらのイベントについては詳細が発表されしだい、またご案内します。どうぞお楽しみに。

<Chofuエキシビションマッチinむさプラ>
日時: 2022年6月19日(日)午後1時~ (開場は正午~)
会場: 武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ (東京都調布市)
問い合わせ先: 調布市生活文化スポーツ部スポーツ振興課
TEL: 042-481-7496/e-mail: sports@w2.city.chofu.tokyo.jp
(*出演者やイベントの内容は当日の都合により変更となる場合があります)

(文:星野恭子)