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いよいよMLBワールドシリーズが開幕

 今年のMLBワールドシリーズは、アメリカンリーグはロイヤルズ、ナショナルリーグはジャイアンツ、共にワイルドカードから勝ち上がったチーム同士の対決になった。注目の第1戦の先発投手は、ロイヤルズはチームの勝ち頭であり、8年連続2ケタ勝利のJ.シールズ、ジャイアンツはリーグ優勝決定戦MVPのM.バムガーナーと発表された。

 

 ポストシーズン8連勝で29年振りにワールドシリーズ進出を決めたロイヤルズは、A.エスコバル、青木宣親、L.ケインの1番から3番までの機動力を生かした攻撃で得点を重ね、7回以降はヘレラ、デービス、ホランドのリリーフ陣が押さえるという勝ちパターンでここまで勝ち上がってきた。中継ぎからリリーフの必勝パターンは昨年のレッドソックスを彷彿とさせる。

 

 注目すべきポイントとして、リーグ決定シリーズの3戦目、4戦目の得点はすべてタイムリーヒットではなく、犠牲フライやエラー等で得点したもので、少ないチャンスを確実にものにし勝利に結びつけている。

 また、鉄壁の外野陣のファインプレーで相手の得点機をことごとく防いでおり、今、最も勢いのあるチームと言っても過言ではないだろう。

 

 一方、ジャイアンツはここ5年で3度目となるワールドシリーズ進出し、前の2回はすべて制覇している常連チーム。昨年同様西海岸のライバルのドジャースに地区優勝されたが、今年はワイルドカードから勝ち上がってきた。

 攻撃陣はB.ポージー、P.サンドバルから勝負強いH.ペンスのクリーンアップに加え、レギュラーシーズンはほとんど代打要員だったが、ポストシーズンに爆発中のT.イシカワが打線の軸になるようならロイヤルズの勢いを止めることも十分に可能。

 また先発投手陣は、バムガーナーを軸にJ.ピービなど第4戦まで発表済だが、日本でもファンの多いノーヒッター2回のT.リンスカムが2012年同様にブルペンにまわるのが残念なところ。ブルペン陣にやや不安要素があるだけに先発の踏ん張りがポイントになると思われる。

 

 アメリカMLBワールドシリーズは、日本時間22日朝9時(現地21日午後8時)にカンザスシティロイヤルズの本拠地カウフマンスタジアムで始まる。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

PHOTO by Mysteryman28 (Jimmy Spencers) [Public domain], via Wikimedia Commons