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「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(382) パラスポーツを見に行こう!有観客大会が続々、復活!

新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向となるなか、少しずつ会場観戦ができるパラスポーツ大会が戻ってきました。まだ対策を講じながら、人数制限など条件付きではありますが、嬉しいことです。

また、コロナ禍の無観客開催を受けた対応として「Youtube」によるライブ配信も多くの競技で採用され、会場観戦と併用されるケースも増えています。

パラスポーツの観戦機会が広がり、観戦方法の選択肢が増えるのは、東京パラリンピックで高まった関心や人気を未来につなぐためにも大切なこと。ぜひ、多くの皆さんにパラスポーツの魅力をまぢかに感じていただければと思います。

まだ、感染状況しだいなため、有観客での開催決定がぎりぎりのタイミングになることも多いですが、できるだけフォローし、お知らせできればと思っています。

今号では11月最終の週末に開催予定の大会から、2大会をご紹介します。

■静寂の中の格闘技、ゴールボール!

11月27日(土)から28日(日)にかけてマネードクター2021日本ゴールボール選手権大会 女子予選大会」が所沢市民体育館(埼玉県)で開催されます。

「マネードクター2021日本ゴールボール選手権大会予選大会」ポスター。「無観客開催とあるが、女子大会は「有観客」で開催されることに!(提供:日本ゴールボール協会)

日本ゴールボール選手権大会はクラブチーム日本一決定戦で、今季は来年1月末に開催が予定されています。今週末の大会はその女子の部(6チーム)の出場権をかけた予選大会となります。

パラリンピックでは視覚障害のある選手が対象ですが、この大会は国内ルールとして視覚障害のない人も参加できます。女子の部には8チームがエントリーしており、東京パラリンピックで銅メダルを獲得した日本代表選手6人も、それぞれの所属チームに戻って競い合います。

日本選手権への切符は6枚だけ。熱戦に期待です。

▼大会プログラム
http://www.jgba.jp/wp-content/uploads/2021/11/MONEYDOCTOR-2021-Womens-Qualifier-Tournament-Program.pdf

有観客で開催されます。座席間隔を空けるため入場制限の可能性がありますので、確認の上、ご来場ください。

なお、YouTubeでのライブ中継も予定されています。当日、ご来場がむずかしい方は、こちらもご利用ください。

▼YouTube ゴールボール公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCPbZgGY04d8YAHJW8BgxGRg

<マネードクター2021日本ゴールボール選手権大会 女子予選大会>
日時: 2021年11月27日(土)・28日(日)
会場: 所沢市民体育館(埼玉県)
大会情報: http://www.jgba.jp/play/championship/#3

【参考】<マネードクター2021日本ゴールボール選手権大会> 
その年のクラブチームのチャンピオンを決める国内最高峰の大会です。男女各予選会を勝ち抜いた成績上位の男子チームと女子チームが日本一をかけて戦います。

日程:2022年1月29日(土)・30日(日)
会場:秩父市文化体育センター(埼玉県)
参加チーム:男子6チーム・女子6チーム(予選を勝ち抜いた上位チーム)

■パラリンピックの原点、アーチェリー大会が大阪で!

関西の方におすすめ大会もあります。「第50回全国身体障害者アーチェリー選手権大会フェニックス大阪大会」です。

50回目を迎える歴史ある大会で、文部科学大臣杯をかけて戦います。今年は同時に、日本障害者アーチェリー連盟の2022年強化指定選手の選考にも関わる重要な大会となります。

個人戦は、パラリンピックの競技種目でもある、リカーブ部門(男子・女子/70mラウンド)、コンパウンド部門 (男子・女子/50mラウンド)、W1オープン部門(男女混合/50mラウンド)が行われ、それぞれ表彰されます。

また、団体戦として、リカーブ部門、コンパウンド部門ともに、各都道府県の記録上位3選手の合計点を算出し、順位が決定されます。

東京パラリンピックの代表選手も出場予定です。オリンピックと同じ弓を使う、リカーブ部門男子には、エースの上山友裕選手(大阪府)など13名が、同女子には重定知佳選手(福岡県)をはじめ5名がエントリーしています。

上下に滑車がついて小さな力でも引きやすい仕組みの弓を使う、コンパウンド部門男子には宮本リオン選手(東京都)ら12名が、同女子には永野美穂選手(愛知県)など6名が出場予定です。

また、車いすで三肢以上に障害があるなど比較的重度な選手を対象としたW1オープン部門(男女混合)には男女各1名がエントリー。東京パラ代表の大山晃司選手(東京都)と岡崎愛子(東京都)選手が対戦します。

大会は有観客で開催されます。アーチェリーは1948年、イギリスのストーク・マンデビル病院内で車いすの患者を対象にした初めての障害者大会で唯一実施され、パラリンピックの原点の競技ともいえる競技でもあります。

1960年の第1回パラリンピックから正式競技となっていて、いまでは多様な障害の選手が上記3部門に分かれて競い合います。緊張感あふれるなか、風向きを読んだりしながら、集中力高く的を射抜く選手たちの高いパフォーマンスを、この機会にぜひ、応援ください。

なお、会場受付で、検温と「新型コロナウイルス感染症拡大防止チェックリスト」の提出が条件となります。ダウンロード・印刷の上、記載してお持ちください。

▼「新型コロナウイルス感染症拡大防止チェックリスト」
https://nisshinaren.jp/index/show-pdf/url/aHR0cHM6Ly9kMmEwdjF4N3F2eGw2Yy5jbG91ZGZyb250Lm5ldC9maWxlcy9zcG9ocC9uZXdzLzYxOTVlZWMxMWVjZTAucGRm

<文部科学大臣杯争奪第50回全国身体障害者アーチェリー選手権大会フェニックス大阪大会>

日程: 2021年11月28日(日)
会場: 大阪府立障がい者交流促進センター(ファインプラザ大阪/堺市)
詳細: https://nisshinaren.jp/column/detail/id/141

このように、観戦可能な大会が増えています。このコラムでも今後、できるだけピックアップしていきます。ぜひ、パラスポーツ観戦をお楽しみください!

(文:星野恭子)