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夏の甲子園の2部制、熱中症対策を検証

"今年の甲子園大会で導入された午前と夕方に試合を分ける「2部制」について、日本高野連は15日、その効果を報告しました。選手の熱中症疑いの発生件数は、2部制実施日の平均が2・7件で、従来の試合進行時の4・5件と比較して減少しました。特に観客の救護室受診者数は、従来の大会に比べて半減し、第1日から第3日までの3日間では53人にとどまりました。これに対して、従来の大会では受診者数が多かったため、2部制の効果が明確に現れたと言えるでしょう。

さらに、代表校のアンケート結果では、78%が2部制による熱中症対策が「効果がある」と回答。選手のコンディション維持や試合終了時刻の遅さには懸念の声があがったものの、全体としては好意的な評価が多かったです。来年の大会では、この2部制をどう継続するかについて、今後さらに検討が進められます。

来年の甲子園では、選手や観客の安全確保を最優先に、より効果的な暑さ対策が期待されます。"