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つくば市長退職金、ネット投票で決定 -1278万円に

"茨城県つくば市の五十嵐立青市長が12日、自身の2期目の退職金額を市民によるインターネット投票の結果をもとに決定したことを発表しました。市民による評価は平均62・7点で、この結果を反映した退職金は1278万7038円となります。

投票は1日から11日の期間に、市のアプリ「つくスマ」を通じて実施され、マイナンバーカードを持つ15歳以上の市民約13万人のうち、1048人が参加しました。投票者は0点から100点の範囲で評価を行い、最も多かった点数は100点で219票、次いで80点が160票、70点が133票という結果でした。

五十嵐市長は、2016年に初当選して以来、退職金の廃止を訴えていましたが、地方自治法に基づき、退職金を全額ゼロにすることはできず、1期目の退職金は22円に設定されました。しかし、2期目の退職金については、市民の評価をもとに決定する方法を導入し、今回の結果が反映されました。

市長は、このネット投票を通じて、市民が選挙以外でも政治家を評価する機会を創出できたことを誇りに思っていると話しました。また、次回の市長選や年度内に別のテーマで再びネット投票を実施する考えを示しましたが、マイナンバーカードの認証に関する課題も明らかになり、今後は技術的な改善を図る意向です。

この取り組みは、インターネット投票を選挙に導入するための実証実験としても位置づけられており、今後の選挙改革に向けた一歩として注目されています。"