欧州の高い壁に挑む… 競馬・凱旋門賞
あのディープインパクトやオルフェーヴルでも越えられなかった欧州の高い壁…競馬の欧州最強馬決定戦、第93回凱旋門賞は今週10月5日(日)にフランスのロンシャン競馬場で行われる。
今年は初めて日本からG1ホース3頭がエントリー。
ワールドサラブレッドランキング1位のジャスタウェイ、G1を5勝のゴールドシップ、日本から初めて3歳牝馬で挑戦するハープスターら3頭が参戦。
英国大手ブックメーカー発表の前売オッズでは3頭ともに上位人気で、昨年そして一昨年同様に期待が持てる。
迎え撃つ地元フランスからはエクト、アヴニールセルタンの3歳勢と昨年の覇者トレヴ。そして英国からはタグルーダ、キングストンヒルの3歳勢に昨年の英ダービー馬のルーラーオブザワールドなど強豪揃いだが、混戦模様が伝えられている。
ポイントとしてこの凱旋門賞、3歳馬の勝利が多く過去92回中57勝しており、斤量面での有利差(4歳以上の牡馬に対し3歳牡馬は3.5 kg、3歳牝馬は5kgも軽い。競馬の通例として1kg = 1馬身と考えられている)が勝敗のポイントとも言われ、昨年2着のオルフェーヴルは59.5kg、優勝したトレヴは3歳牝馬なので54.5kgと、ついた着差(5馬身)がそのまま斤量の差でもあった。今年挑戦するハープスターは斤量面に大きな魅力がある。
しかし、過去を振り返っても欧州調教馬しか勝ったことがないというデータもあり、さらに2着になった日本馬はすべて現地で前哨戦を走っており、今回現地初参戦の3頭にはそれを打ち破れるかどうかが鍵になる。
果たして、日本競馬悲願の凱旋門賞制覇となるか。
(DAILY NOBORDER編集部)
PHOTO by Charles Roffey from Living in Amsterdam, traveling widely [CC-BY-SA-2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons