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星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ(42) 7.22~7.27

 国内外のパラリンピック競技の話題を独自にセレクトしたパラスポーツ・ピックアップ・シリーズ。今回はパラサイクリング・ワールドカップでの日本人選手のメダル獲得のニュースから、2020東京オリンピック・パラリンピック組織委員会によるプロジェクトなどを集めてみました。

 

■パラサイクリング

・25日~27日: 世界28カ国から約400人の選手が参加した、UCI(Union Cycliste Internationale=国際自転車競技連合)ロード・ワールドカップがスペインのセゴビアで開催された。大会初日に行われた個人ロード・タイムトライアル(22km)で、女子タンデムBクラス(視覚障害)の鹿沼由理恵・田中まい(パイロット⇒註)組が銀メダルを獲得した。タイムは29分25秒で、優勝したイギリスペアとは12秒差だった。

 

 また、男子C3クラス(⇒註)の藤田征樹は30分34で銅メダルを獲得した。優勝したロシア選手とは26秒差、2位のオーストラリア選手とは18秒差だった。

 

 なお、来月28日(~9月1日)には2014UCIパラサイクリング・ロード世界選手権が米国サウスカロライナ州で開催される予定。

 

⇒パイロット: パラサイクリングの視覚障害クラスではロード、トラックともタンデム(二人乗り)自転車を使用するが、健常者がパイロットとして前席に乗り、視覚障害のある選手がストーカーとして後席に乗って競技を行う。

 

⇒クラス: パラサイクリングのクラス分けは障害の内容に合わせて使用する競技用自転車の種類によって4クラスに大別され、さらに各クラスの中で障害が重いほうから1、2、・・・と細分されている。C3は「自転車競技クラス1~5の中の3」という意味で、上下肢の麻痺や切断などの障害クラスの一つを表す。クラスは他に、身体の機能障害がある「ハンドバイク(H1~5)」「トライサイクル(T1~2)と視覚障害の「タンデム(B)」がある。詳細は日本自転車競技連盟の公式サイトまで。

 

■車いすバスケットボール

・26日~27日: 全国から12チームが参加して、「第40回のじぎく杯争奪車椅子バスケットボール大会」が兵庫県立障害者スポーツ交流館(神戸市)で開催された。初日に行われた予選リーグを経て、8チームが決勝トーナメントに進んだ。

 

 準決勝ではNO EXCUSEが埼玉ライオンズを63-36で、長崎選抜が三重チャリオッツを53-44で下し、それぞれ勝利した。決勝戦ではNO EXCUSEが長崎県選抜を58-44で下し、頂点に立った。

 

■東京発

・24日: 2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、2020年東京オリンピック開会式まで、ちょうど6年となったこの日、英語版の公式ツイッター・アカウントを開設した。2020年東京オリンピックは7月24日から8月9日まで、同パラリンピックは8月25日から9月6日まで開催される。

 

<TOKYO2020公式ツイッター・アカウント>

  @Tokyo2020

 

 また、同組織委員会では現在、「TOKYO2020 みんなのTomorrow」プロジェクトを実施している。これは、「2020年大会を、どんなオリンピック・パラリンピックにしたいか」「どんな未来をつくりたいか」を自分の言葉で語るもので、8月31日まで特設サイトで募集している。

 

<みんなのTomorrowプロジェクト 募集サイト>

 http://vision.tokyo2020.jp

 

・25日: 日本障がい者スポーツ協会は来月、東京(8月23日)と神戸(同30日)で開催する予定の選手発掘事業、「めざせパラリンピック!可能性にチャレンジ2014」の参加申し込み期限の延長を発表した。

イベント概要や参加申込書などは同協会公式サイトまで。

 

■陸上競技

・22日: 日本身体障害者陸上競技連盟は今年6月19日付で一般社団法人への法人化に伴い、名称を「日本パラ陸上競技連盟」に変更したと発表した。英文表記は、「Japan Para Athletics」となり、略称は「JPA」となることも合わせて発表された。また、芝田徳造前会長に替わり、吉松時義氏が新会長に就任した。

 

(星野恭子)