ル・トゥルマレ峠はカドリ、ステージはニバリが制す【Le Tour de France 2014】
和田やずかカメラマンの【ツール・ド・フランス2014フォトレポート】20日目。
第18ステージは、ポー=>オタカムまでの145.5km。ピレネー3連戦の最終ステージ。前日の第17ステージに比べればさほどでもないかもしれないが、それでも3級の山岳ポイントを2つ越えたあとに、超級が2つ控えている。うち1つはツールのピレネー越えではなくてはならないル・トゥルマレ峠。山岳賞リーダーに授与されるマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(白地に赤玉ジャージ)争いも、ほぼこのステージで決定する。
第20ステージで控えている個人タイムトライアルでタイムを稼げないクライマーたちは、この山登りでタイム差を広げておくしか手はない。
逆転があるのか?、それともヴィンチェンツォ・ニバリ(伊/ASTANA)がマイヨ・ジョーヌを守り切るのか?まさに山場のステージになるだろう。(写真上)
ピレネーの名峰。ル・トゥルマレ峠に一番始めに現れたのは、敢闘賞を獲得したミケル・ニエベ(スペイン/SKY/右)とブレル・カドリ(仏/AG2R)。
マイヨジョーヌ(黄色ジャージ)のマイヨジョーヌのヴィンチェンツォ・ニバリ(伊/ASTANA)をマークする、マイヨアポアルージュ(山岳賞/赤水玉ジャージ)のラファウ・マイカ(ポーランド/TINKOFF-SAXO)。
このステージ、オタカムの山岳ゴールをニバリが制し、個人総合順位でも2位との差を7分10秒に広げ、ほぼマイヨジョーヌを手中におさめた。
山岳ステージをすべて乗り切り、マイヨベール(ポイント賞)を確定させたペテル・サガン(スロバキア/CANNONDALE)。
(和田やずか)