ニバリはタイム差プラス50秒、総合優勝へ着々【Le Tour de France 2014】
和田やずかカメラマンの【ツール・ド・フランス2014フォトレポート】19日目。
第17ステージは、サン・ゴダンス=>サン・ラリー・プラ・ダデまでの124.5km。ピレネー3連戦の2つ目のステージ。距離は短いながら1級の山岳ポイントが3つに超級のプラ・ダデ峠がゴールというコースレイアウト。プロフィールマップを見るとノコギリを連想させる。クライマーたちにとっては見せ所(勝負所)となるステージだが、比較的体格のいいスプリンターにとっては、タイムアウト(時間制限による失格)もありうる肉体的にも、精神的にも超ハードなレースが強いられた。
3つ目の1級山岳ポイント、ヴァル・ルーロン・アゼ峠を攻める先頭集団。先行するヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ/SKY)が峠まで残り1kmのところで吸収された。(写真上)
選手にレースの状況を伝えるバイク。黒板には先頭の選手や後続の集団までのタイム差が書かれ、レース中の選手に知らせる。この黒板により、選手たちはおおよそのレース展開を知ることができる。
新人賞(白いジャージ)を着たティボー・ピノ(仏/FDJ.FR)の後ろに、敢闘賞を獲得したロマン・バルデ(仏/AG2R)、マイヨジョーヌのヴィンチェンツォ・ニバリ(伊/ASTANA)が続く。
追走する後続集団を引っ張り、チームのエース、ピエール・ローラン(仏/EUROPCAR)をアシストした新城幸也(石垣/EUROPCAR)。このステージ60位でフィニッシュし、総合順位も4つ上げて70位まで上がってきた。
ピレネーの厳しい下り坂が何処までも続いた。
(和田やずか)