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「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(285) 東京2020パラをかけた熱き戦い! ドバイでパラ陸上世界選手権開催中

2年に1度開催される、パラ陸上の世界一決定戦が11月7日からアラブ首長国連邦のドバイで開催されています。今年は東京パラリンピック前年のため、同大会実施種目で4位までに入った選手の国・地域には出場枠が与えられる重要な大会で、122カ国・地域から、約1400選手がエントリーし、すでにハイレベルなレースが展開されています。

日本選手団は全43名(男子28、女子15)で、日本選手の場合はさらに、国内規定によって選手自身が代表候補として内定されることになっています。大会はすでに4日目まで終了し、日本勢は東京パラ内定が6名誕生しています。

男子T52(車いす)400mではリオパラリンピック銀メダルの佐藤友祈選手が金メダル、伊藤智也選手が銀メダルを獲得しています。また、同T63(義足)走り幅跳びではリオ大会銀の山本篤選手が銅メダル獲得で、内定させました。
男子T52(車いす)400mの表彰式。金メダル獲得の佐藤友祈選手(中央)、銀メダルの伊藤智也選手(左) (撮影:吉村もと)

また、4位入賞で内定を得たのは、男子T11(全盲)1500mで和田伸也選手(中田崇志ガイド)、女子T11(全盲)走り幅跳びで高田千明選手(大森盛一ガイド)とT13(弱視)400mで佐々木真菜選手の3名です。
女子T13(弱視)400mで4位入賞の佐々木真菜選手 (撮影:吉村もと)

4日目終了時点でのメダルランキングを見てみると、日本は全3個で18位になっています。1位は中国で金9個(計24個)、2位は金6個(計10個)のブラジル、3位は金5個(計13個)のウクライナとなっています。国を挙げて強化を進める国々を中心に、世界のレベルが一気に上がっています。

日本にはなかなか厳しい試合が続いていますが、今大会は連日、テレビ放送も行われています。貴重な機会です。ぜひ、日本からエールをお願いします。

▼NHK 総合テレビ放送予定
https://sports.nhk.or.jp/paralympic/article/note/20190825-schedule/

▼BS-TBS ハイライト放送予定
https://www.bs-tbs.co.jp/sports/sekaiparariku19/

(文:星野恭子)