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東京オリンピック招致申請書類に虚偽疑惑

 東京オリンピックに、虚偽PRの疑いです。
 
 デイリーノーボーダーの筆者のひとり、ロバート・ホワイティングさんの記事によると、猪瀬前東京都知事のもとで作成された「2020年オリンピック招致申請書類」には、東京五輪の開催期間である7月24日から、8月9日までの16日間を「穏やかな晴天が続き、選手が最高のパフォーマンスを発揮できる絶好の天候」で、理想の日程であると記されているとのことです。
 
 しかし東京のこの時期は、気温33度から40度にもなる猛暑と、ほぼ1日中80%を超えるサウナの中の様な湿度に襲われます。確かに1964年の東京大会には、穏やかな季節であるが10月に行われましたが、近年の大会ではメディアへの配慮が最優先になっており、実際2020年の大会でも、高い視聴率を期待できる時間帯に放送したいという米国NBCテレビの思惑に左右されているという見方もあります。
 
 スポーツ競技での死亡事故の多くが夏の高温下での屋外競技で発生しており、仮に「絶好の天候である」という申請書類の記述が東京五輪の開催決定に貢献したのであれば、IOCはその決定を考え直すべきではないかと、ホワイティングさん述べています。
 
(オプエド編集部)
PHOTO by t-mizo [CC-BY-2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons