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ブラジルW杯、拡がる反対デモとボールの行方

 6月13日にブラジルで開幕されるサッカーW杯。
 
 世界で高まる期待感とは裏腹に、現地ブラジルでは連日W杯への巨額投資に抗議する反対デモや警察、公共交通機関のストライキが頻発し、市民生活や観光客受け入れの為のインフラ整備にも影響が広がっています。
 
 今月26日には、地元ブラジル代表チームのバスが、デモ隊に取り囲まれる事態も起こりました。
 
 サッカー王国と言われるブラジルのこのような状況について、ノーボーダースポーツ編集長の玉木正之さんは、「サッカーをこよなく愛しているはずのブラジル国民から、W杯開催に反対する声が上がっている。ボール遊びなんかに巨額の金を使うよりも、病院や教育制度を整えよというデモは、1年前のコンフェデレーションズ杯の時から行われた。丸いボールを奪い合う遊びも、もとはと言えば、「政治」から生まれたもの、勿論、市民のデモンストレーションも「政治」。ワールド杯には、ある意味で、必然的な出来事として、ボールの行方にもデモの行方にも注目したい」とコメントされています。
 
(オプエド編集部)
写真:Wikimedia Commonsより