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日本電動車椅子サッカー選手権への熾烈な予選が開幕!

 6月7日(土)、第20回日本電動車椅子サッカー選手権 北海道・関東ブロック予選大会が羽村スポーツセンター(東京都)にて開催されます。


東北・北海道エリアには、日本電動車椅子サッカー協会に登録しているチームが1つしかないため関東と合同で実施されます。


 出場チームは7チームで上位4チームに10月に行われる日本電動車椅子サッカー選手権大会への出場権が与えられます。チーム数のわりに出場枠が多くあると感じる人がいるかもしれませんが、レベルが拮抗していて簡単に勝ちを計算出来る試合がひとつもないのが現状です。
 そのため毎年熾烈な激戦が繰りひろげられています。


 特に7チームの中で3チームは一度も日本選手権大会に出場したことがないので、悲願の出場権奪取に向けて死に物狂いで試合に臨んで来るのは言うまでもありません。チームによってはその目標を達成することなく病に倒れ夢半ばで去っていった選手もいます。そういうかけがえのない数多くの戦友の存在があって、今の電動車椅子サッカーの発展があります。


 様々な思いが交差する予選という独特の雰囲気を全身で感じながら、私が監督を努めるYokohama Crackersの選手には戦い抜いてほしいです。 昨年の予選においては幾度となく打ち負かされていたレインボー・ソルジャーに対してPK戦の末に勝利をもぎ取りました。
 お互い勝ち上がれば決勝で対戦することになります。


 電動車椅子サッカーの歴史に刻まれるようなドラマチックな名試合になる予感がしています。
 勝敗のポイントは試合の細部に宿っているので一瞬も目が離せません!


(平野誠樹)
写真:Wikimedia Commonsより