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「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(259) パラスポーツを観にいこう! ~4月に開催予定の主な大会・イベント情報

4月は新年度のスタート月だからか、例年、国内での大会やイベントの開催は少なめです。でも、今年は4月13日に「東京パラリンピック開幕500日前」という節目を迎えることもあり、記念イベントも企画されています。また、東京パラリンピックに向けた重要な国際大会もあります。注目の大会やイベントをピックアップしました。

今月の見逃せない一戦には、重要な国際大会の一つで、車いすテニスの歴史ある公式大会をお届けします。チャンスがあれば、ぜひ世界クラスのプレーを会場でご覧ください!

<4月の見逃せない一戦> 
天皇杯・皇后杯 第35回飯塚国際車いすテニス大会 (Japan Open 2019)
→4月28日(日)の実施予定の各カテゴリーの決勝戦

大会日程: 2019年4月23日(火)~28日(日)
会場: 筑豊ハイツテニスコート (福岡県飯塚市)、県営筑豊緑地テニスコート (同)など
参考: https://japanopen-tennis.com/

飯塚国際車いすテニス大会は1985年に5カ国78選手でスタートし、今年で第35回を迎える、国際テニス連盟が公認する車いすテニスの国際大会です。グランドスラム(4大大会)につぐグレードで、アジアでは最高峰の大会として、世界ランク上位の選手たちがランキングポイント獲得を目指して参戦します。

昨年は15カ国97選手が出場し、今年も最新の世界ランク上位者がズラリとエントリーしており、男女シングルスとダブルス、さらに四肢に障害があるクアードクラスのシングルスとダブルスが実施され、それぞれで金メダルを争います。日本からも、シングルス男子世界ランク1位の国枝慎吾選手や同女子2位の上地由衣選手をはじめ、多くの選手が参加予定です。世界の頂点を争う迫力あるマッチが繰り広げられることでしょう。

会場観戦もおすすめです。毎年約2,000名のボランティアがさまざまな役割を担う、「イイヅカ式」と呼ばれる運営方法で選手を、観客をサポートします。27日、28日には最寄り駅から会場までのシャトルバスが運行されるほか、27日には大会観戦を軸にした周辺観光ツアーなども企画されています。詳しくは、大会公式サイト(https://japanopen-tennis.com/)でご確認ください。東京2020大会の前年に、世界トップレベルの熱闘を観る大チャンスをどうぞお見逃しなく!

4月1日~13日

【イベント】 『パラリンピック 500Days バス』が行く。みんなで楽しもう!東京 2020 パラリンピック 500 日前キャンペーン
東京2020パラリンピック開催まで500日前という節目を4月13日に迎える。大会の機運醸成を図る目的で4月1日から13日までをキャンペーン期間とし、以下のようなイベントが企画されている。

(1)「パラリンピック 500Daysバス」
東京2020パラリンピックマスコットのソメイティと桜で彩った特別デザインの PR バスが、パラリンピック全 22 競技の会場を巡回

(2)パラリンピック競技の体験などが楽しめるイベント
4 月 7 日(日)には三井アウトレットパーク 多摩南大沢で、4 月 13 日(土)にはアーバンドックららぽーと豊洲で開催予定。パラリンピアンと多彩なゲストがパラリンピックの魅力などを伝える(出演者など、詳細は下記リンクから)。

参考: https://tokyo2020.org/jp/special/countdown/
「パラリンピック 500Daysバス」のラッピングデザイン。大会マスコット「ソメイティ」と桜をモチーフに、会場観戦やチケット販売などをPR! (画像: Tokyo 2020提供)

「パラリンピック 500Daysバス」の前面。「500日前」を強調 (画像: Tokyo 2020提供)

4月6日(土)~7日(日)

【車いすバスケットボール】 天皇杯 第47回日本選手権大会 西日本第2次予選会
5月10日~12日に東京都で開催されるクラブチーム日本一決定戦、「天皇杯 第47回日本車いすバスケットボール選手権大会への出場権をかけた予選会。第1次予選を勝ち抜いた西日本ブロックの12チームが選手権出場への3枠を目指して激突!

会場: 維新百年記念公園スポーツ文化センターアリーナ (山口市)
参考: 
https://www.jwbf.gr.jp/news/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E6%9D%AF%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9vol-2/

4月13日(土)~14日(日)

【車いすバスケットボール】 天皇杯 第47回日本選手権大会 東日本第2次予選会
5月10日~12日に東京都で開催されるクラブチーム日本一決定戦、「天皇杯 第47回日本車いすバスケットボール選手権大会への出場権をかけた予選会。第1次予選を勝ち抜いた東日本ブロックの12チームが選手権出場への3枚の切符をかけて対戦!

会場: 新潟市東総合スポーツセンター (新潟市)
参考: 
https://www.jwbf.gr.jp/news/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E6%9D%AF%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9vol-2/

【パワーリフティング】 第2回パラ・パワーリフティング チャレンジカップ京都大会
一般に加え、ジュニア(15歳~20歳)カテゴリーも実施。記録は世界ランキングにも反映される重要な大会。

会場: サンアビリティーズ城陽 (京都府城陽市)
参考: https://jppf.jp/news/detail/id/314

4月14日(日) 

【陸上競技】 かすみがうらマラソン 兼 国際盲人マラソン 2019
人気のかすみがうらマラソンと同じコースで同日開催される、視覚障害者を対象にした大会。フルマラソン、10マイル、5キロの3種目を、B1(全盲)からB3(軽度弱視)まで3つの障害クラスごとに競う。

会場: 川口運動公園J:COMフィールド土浦 (茨城県土浦市)
参考: https://www.kasumigaura-marathon.jp/

4月21日(日)

【陸上競技】 第15回長野車いすマラソン大会
市民マラソンとして人気の高い長野マラソンとコースの基本部分を共通に、同日開催で行う車いすでのハーフマラソン。パラリンピアンなど日本トップクラスの選手も参加予定。

会場: 長野市内特設コース 日赤交差点前~長野オリンピックスタジアム (長野市)
参考: https://www.nsad.or.jp/yoko

4月23日(火)~28日(日)

【車いすテニス】 天皇杯・皇后杯 第35回飯塚国際車いすテニス大会 (Japan Open 2019)
天皇杯・皇后杯 第35回飯塚国際車いすテニス大会 (Japan Open 2019)
昨年から、男女シングルス優勝者にはそれぞれ天皇杯、皇后杯も下賜されるようになっている。

<海外開催>

4月28日(日) ★海外開催

【陸上競技】 2019世界パラ陸上マラソン世界選手権
2年に1度、パラ陸上マラソン世界一を決める注目のレースで、障害クラス別に競われる。とくに今年は全体4位までに入った選手の所属国に東京2020パラリンピックの出場枠が与えられる重要な1戦であり、各国からトップ選手が集結する。

会場: ロンドン市内
参考: https://www.virginmoneylondonmarathon.com/en-gb/

車いすの部(男女T54クラス)に出場する日本人選手には、昨年11月開催の大分国際車いすマラソンで日本人トップ3に入った男子3名、女子1名の派遣が決定している。
<男子>
鈴木朋樹 (トヨタ自動車/大分国際日本人男子1位)
山本浩之 (福岡/同2位)
西田宗城 (バカラパシフィック/同3位)

<女子>
喜納翼 (タイヤランド沖縄/大分国際日本人女子1位)

また、視覚障害部門(男女T11/T12クラス)には、選考レースのタイム順に男女各4選手が選抜されている。
<男子>
堀越信司(T12/NTT西日本/別府大分 2:26:48)
岡村正広(T12/RUN WEB/北海道 2:34:09 )
熊谷豊(T12/三井住友海上/別府大分 2:34:47)
和田伸也(T11/長瀬産業/ロンドン 2:42:18)

<女子>
道下美里(T12/三井住友海上/防府読売 3:02:11)
青木洋子(T12/NTTクラルティ/防府読売 3:13:36)
近藤寛子(T12/滋賀銀行/別府大分 3:15:29)
西島美保子(T12/JBMA/別府大分 3:15:42)

4月27日(土)~5月4日(日)

【パラアイスホッケー】 オストラバ2019世界パラアイスホッケー選手権 Aプール
4年に一度開催され、世界トップ8が世界一を競う大会。日本は2016年の世界選手権Bプールで2位となり、18年平昌大会にも出場している。平昌後の新生チームで、Aプール定着を目指す。
出場国:(Aグループ)アメリカ、カナダ、韓国、ノルウェー/(Bグループ)イタリア、スウェーデン、チェコ、日本 

会場: オストラバアリーナ(チェコ共和国オストラバ)
参考: https://paraostrava2019.cz/en (英語ページ)
*全試合、インターネットでのライブ配信予定あり (詳細後日発表)

【予選Bリーグ 日本チーム試合日程】 (試合時間は日本時間)
4月27日(土)23:00~ 対チェコ/4月28日(日)17:30~ 対イタリア/4月30日(火)17:30~ 対スウェーデン

(文:星野恭子)