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スポーツの本紹介『異議あり!新国立競技場』『101%のプライド』(小崎仁久)

 今回紹介するのは2冊です。5月末にはすべての役目を終え7月には解体される国立競技場。そして2019年完成予定の新国立競技場。だが、ここに来て新国立競技場建設に設計、費用、景観など様々な点から問題が噴出しています。本当に莫大な費用をかけ、歴史ある現国立競技場を解体し、新しい競技場を建てることが市民にとって良いことなのか、異議を唱える建築家たちの論議集『異議あり! 新国立競技場―2020年オリンピックを市民の手に』です。

 

『2020東京五輪成功のために!新国立競技場神宮外苑建設は今すぐ見直すべきでは!?』(玉木正之)
『新国立競技場は本当に出来るのか?建設の責任者は誰?』(玉木正之)も参考にお読みください。

 

 そしてプロボクサー村田諒太が、金メダルを取ったロンドン五輪後に書いた手記『101%のプライド』です。軽妙な語り口で自らをさらけ出し、単なるアスリート本やメンタル本を軽々と超えた快著です。

 

 

『異議あり! 新国立競技場―2020年オリンピックを市民の手に』
編者:森まゆみ
出版社:岩波書店

¥ 562
副題に「2020年オリンピックを市民の手に」とある。市民が気付かないうちに、市民の声、ニーズをくみ取らず進む新国立競技場建設に異議を唱えている建築家らの論議集。4人の建築家と弁護士、作家が指摘しているのは……

 

『101%のプライド』
著者:村田諒太
出版社:幻冬舎

¥ 1,404
ミドル級のオリンピックチャンピオン、村田諒太が関西出身特有のユーモアを交えながら語るように書いている。ロンドン五輪で金メダルを取るまでの軌跡、自らのルーツからボクシングの練習法や考え方まで、村田のすべてを……