星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ(22) 2.14~2.17
国内外のパラリンピック競技の話題を独自にセレクトした「パラスポーツ・ピックアップ」シリーズ。ソチ冬季パラリンピック開幕も2週間後に迫り、大会PRにも熱が入ります。日本代表も最終調整に余念がありません。
■ドイツ発
・17日: 国際パラリンピック委員会(IPC)は、ソチ冬季パラリンピックの大会期間中(3月7日~16日)、300時間以上のライブ・ストリーミング放送を予定しているが、その予告編動画の配信をスタートした。予告編は約1分間で、実施される5競技(アルペンスキー、クロスカントリースキー、バイアスロン、アイススレッジホッケー、車椅子カーリング)の魅力を切り取った迫力あるシーンが散りばめられている。今大会からアルペンスキーに加えられる新種目、スノーボードにも注目だ。
動画の視聴はこちらから。(音声がでます。ご注意ください。)
IPCはパラリンピック大会のさらなる普及に努めており、今大会も開催中の報道に力を入れている。上記のライブ・ストリーミング放送では5つのチャンネルを用意し、開閉会式のほか、競技期間中は全4会場(アルペンスキー、クロスカントリースキー/バイアスロン、アイススレッジホッケー、車椅子カーリング)から中断なしのライブ中継と特別番組を配信する。また、各日の最終競技終了後には録画番組を制作し、オンデマンド視聴も可能にする。さらに、専任のライターチームによる150本以上の記事を随時公開する予定という。
■東京発
・14日: ソチ冬季パラリンピックのノルディックスキー日本選手団第1陣が成田空港から直前合宿を行うイタリアに出発した。日本選手団の旗手を務める太田渉子(日立ソリューションズ)や2010年バンクーバー大会で金メダル2個を獲得した、新田佳浩(同)ら6選手がそれぞれの目標を胸に旅立った。27日までイタリアで合宿を行い、3月1日にソチ入りする。選手団本隊は28日に日本を発つ予定。
・17日: ソチ・パラリンピックに出場するアルペンスキー日本代表12選手のうち、日本選手団の主将を務める森井大輝(富士通セミコンダクター)など7選手が成田空港から直前合宿を行うイタリアに出発した。一行は同国タルビジオで24日から行われるワールドカップ最終戦に出場し、3月1日にソチ入りする予定。残りの代表選手は選手団本隊として28日に出発する。
■車椅子バスケットボール
・15日: 日本女子代表がオーストラリア女子代表と大阪市内で親善試合を行った。オーストラリア代表は2012年ロンドン・パラリンピックで、銀メダルを獲得、来年6月の世界選手権(カナダ・トロント)出場権で王者を狙う強豪チームだ。試合は、55-62で日本の惜敗に終わったが、終盤まで両チームとも一進一退の攻防を繰り広げる好ゲームだった。
同試合は、「車椅子バスケットボール親善交流会 in 大阪」(13日~15日)のメインイゲームとして行われた。同交流会は2003年から毎年開催されてきた「国際親善車椅子バスケットボール大阪大会」が前身で、今年度は地域交流を主要テーマに多彩なイベントを盛り込んで3日間のイベントにリニューアルしたもの。期間中、日豪両チームは同市内の小学校訪問やジュニアレッスン、各区での地域交流会などに参加、市民と交流をはかった。