癒しのランニング
著者:金哲彦
出版社:講談社
価格:¥799
走ることの効果や空前のランニングブームの現在の状況を、解説者としても知られる金哲彦氏が著した新書。あらゆる面からランニングを勧める理由を書いている。それだけではなく、ランニングを行う層に10〜20歳代が少ない理由は日本の教育システムにあること(部活動のトレーニングやマラソン大会で無理矢理走らされ「走る=辛い」というイメージができている)や、高齢化社会へ向け、生涯スポーツとしてのランニングの必要性(例えば生活習慣病やうつ病治療)などの指摘もしている。ブームと言われるランニングではあるが、トレーニングも含めて記録を求める競技から楽しむ競技に価値観の転換を行われ、競技者、大会の増加や、女性向けウェアやランニングステーションなど周辺にも新しいビジネス生まれている。これはランニングという競技が、スポーツ(楽しみ)として一歩進みつつあるとも言えよう。