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日本オープンゴルフ会場 緊急対談(小林一人 & 中井学)

第78回日本オープンは雨のため史上三度目、21年ぶりの中断・順延となった。現地に取材に入った小林一人氏(NOBORDERGOLF代表)と中井学プロがメディアセンターで緊急の対談を行った。

 

小林「日本オープンゴルフの最終日が1976年、1992年に続き3度目の予備日決戦になりましたが、試合展開に影響はありますか?」

 

中井「とりあえず選手は宿の手配に終われるので、緊張感からはいったん解放されるでしょう。午前10時半に順延が決定したことで、早めに自宅に帰ってリラックスできた選手もいるでしょうから、関東勢は有利かもしれませんね」

 

小林「あす月曜日の天気予報は晴れですが、3打差で首位の小田孔明選手にとって雨と晴れ、どちらが有利なのでしょうか?」

 

中井「雨だとグリーンのスピードが遅くなるので、逃げるパットは入りにくいでしょう。一方、追い上げる選手の強気のパットが入る可能性が出てきますから、小田選手にとっては晴れのほうが有利、となると順延はよかったと言えるのではないでしょうか」

 

小林「ショットへの影響は?」

 

中井「今年の日本オープンは比較的ラフが深くありませんが、雨で水を含んで難しくなっているので、ティショットを曲げないことが勝利への条件となります」

 

小林「雨だと攻め切った選手の勝ち、晴れだと守り切った選手の勝ち、ということかもしれませんね」

 

中井「いずれにせよ、1日伸びたということで、チャンピオンには例年にない新たな要素が求められるでしょう。つまり、日程とコースコンディションの両面で対応力に優れる選手がビッグタイトルをものにすると思います。メジャーを取ると人生が変わりますから、小田選手がそういった重圧にも打ち勝つことができれば真のチャンピオンとして新しいステージに上がることになるでしょう」