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徒然草

『徒然草』

著者:吉田兼好

出版社:岩波書店

価格:¥1,037

 

 

〈五月五日、賀茂のくらべ馬を見侍(みはべ)りしに……〉ではじまる「第四十一段 木の上で居眠りする法師」は、スポーツに関わる仕事をする人なら必ず頭に叩き込んでおくべき一文である。〈我等が生死の到来、ただ今にもやあらん。それを忘れて、物見て日をくらす、愚かなる事は(あの木の上で居眠りしている法師よりも)なほまさりたるものを〉という兼好法師の言葉に、スポーツを見続けている貴方は、どう答える?