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肉体への憎しみ

『肉体への憎しみ』

著者:虫明亜呂無

編者:玉木正之

出版社:筑摩書房

価格:¥775

 

 

 スポーツを見ると、心がざわめき、揺れる。感動する。その感動の根源にあるのは、スポーツである(スポーツマンの人生などではない!)。そのスポーツという人間の営為の素晴らしさを、筋肉のわずかな動き、心の微かな揺らぎをも見逃さず活写したのが虫明亜呂無である。小説を集めた第一巻『肉体への憎しみ』、競馬論、音楽論、女性論などを集めた第二巻『野を駈ける光』、スポーツ論を集めた第三巻『時さえ忘れて』。すべて、この国のスポーツ文学の最高峰ともいうべき傑作ぞろいである。(全三巻)