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三島由紀夫 文学論集

『三島由紀夫 文学論集』

著者:三島由紀夫

編者:虫明亜呂無

出版社:講談社

価格:¥1,404

 

 

 編者が虫明亜呂無だけに、『太陽と鉄』『実感的スポーツ論』『ボクシングと小説』といった、肉体論、スポーツ論を通した文学論が並んでいる。アスレチック(スポーツ)をエステティシャン(審美家)の目から見た浪漫主義。くわえて、和歌、歌舞伎、演劇に関する芸論、「葉隠」や「死」に関する三島流の考察がつづき、ラディゲ、コクトオ、ワイルド、ジュネ、メイラーといった作家論が並ぶ。それは、「スポーツは、あとに何も残らない。残らないから美しい」という虫明亜呂無の耽美主義的なスポーツに関する思想(人生に関する思想)を、三島の文章を編纂することによって表現したものにほかならない。(全三巻)