ユニヴァーサル野球協会
著者:ロバート・クーヴァー
訳者:越川芳明
出版社:新潮社
価格:¥545
一人でサイコロを転がして野球ゲームを楽しみ、協会まで組織し、毎年ペナントレースを楽しんでいた男が、一つの事件に見舞われる。デビューしたての素晴らしい投手が、打球を頭に受けて死亡してしまうのだ。それは、もちろんゲームの上での出来事だったが、男は、現実と虚構の区別がつかなくなり、やがて精神に異常を来たし……という凄い小説。ベースボールとは、これほどのフィクションを生み出させる力を持っているのだ。