ホモ・ルーデンス
著者:ホイジンガ
訳者:高橋英夫
出版社:中央公論新社
価格:¥946
人間は“遊び”のなかから文化を築いた——という視点から「ホモ・サピエンス」(知性人・叡知人=現生人類)を「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)ととらえ、それを実証した古典的名著。日本語の「遊び」という言葉のなかに「遊学」「遊軍」といった言葉があることに対する考察なども含め、文化史と文化人類学的視点から、「遊び」がきわめて自由で自発的な非日常的行動であることを述べている。「人類の文化=遊び=スポーツ」とはいえ、ホイジンガは、遊戯としてのスポーツに含まれていた共同体における祝祭的な要素が近代スポーツからは欠落してしまったことを指摘している。スポーツとは何か、を考えるうえで必読の書。