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オン・ボクシング

『オン・ボクシング』

著者:ジョイス・キャロル・オーツ

訳者: 北代美和子

出版社:中央公論社

価格:¥1,572

 

 

 男の生き方、女の生き方というのは、それぞれに別種のものとして存在するだろう。が、(実生活に対する観察ならともかく、スポーツに対しては)男の見方、女の見方というのは存在しないように思える。「さすがに女性的ならではのきめこまかな視点で……」などというのは、考えられない。そこにあるのは、鋭い視点か、鈍い視点か、という違いがあるだけだ。少なくとも、本書のような秀逸なボクシング論を読むと、著者が女性であることなど、どうでもよくなる。


*スポーツのDVD『クライング・フィスト(泣拳)』参照