英雄ベーブ・ルースの内幕
著者:ロバート・クリーマー
訳者:宮川毅
出版社:ベースボール・マガジン社
価格:¥929
ベーブ・ルースも、ホームランを量産しはじめた当初は、バントや盗塁やヒットエンドランといった高度な戦術に頼らず、あっという間に得点の入るホームランという〈姑息な手段〉を用いる選手として、古い野球評論家に非難された。が、大空を舞う白球の美しさに驚喜したファンは、ルースを支持した。時代は、金融恐慌の真っ只中。大リーグの野球界もブラック・ソックス事件で大揺れの直後。それは、〈時代背景とヒーローの出現〉が見事にドッキングした一瞬だった。(上下巻)