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NBS創設記念!! ツール・ド・フランス2013フォトリポート・第16〜18ステージ(和田やずか)

■第16ステージ(7月16日/火):ヴェゾン・ラ・ロメーヌ=>ギャップ(168km)
2度めの休息日を挟んで、再び山岳コースへ。
過去、ギャップへのステージではツールの行方を左右する勝負が展開されている。
丘陵地帯をゆくプロトン(集団)。景色に溶けこむような街を通り抜けた。

最後の丘を慎重に下るアスタルロサ(エウスカルテル・ウエスカディ)。写真右側の選手はこのあと落車した。

フルーム(スカイ・プロサイクリング)のポイントが上回っているが、フルームはマイヨ・ジョーヌを着用しているため、次点のニエベ(エウスカルテル・ウエスカディ)がマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞ジャージ)を着用している。


■第17ステージ(7月17日/水):アンブラン=>ショルジュ(32km/個人タイムトライアル)
今大会2度目の個人タイムトライアル・ステージ。セール・ポンソン湖のほとりを走るコースであるが、2級山岳を2つ含みツール後半のポイントとなるステージになることは間違いない。
山間部でのタイムトライアル。コース沿道は終日多くの観客で賑わった。

タイムトライアルのフランスナショナルチャンピョン、シャヴァネル(オメガファルマ・クイックステップ)。日本の大相撲も同じだが、フランス人選手が頑張ればツールはもっと盛り上がるのだろう。

一見すると、あまり速く走っているようには見えないフルーム(スカイ・プロサイクリング)。だが、断トツのトップタイムを叩きだした。


■第18ステージ(7月18日/木):ギャップ=>ラルプ・デュエズ(172.5km)
過去、様々なドラマを生んだラルプ・デュエズへの登り。それを1回のステージで2回もアタックするコースレイアウトとなった100回大会。レースディレクターはこの展開を思いついたとき、さぞほくそ笑んだことだろう。
2回も通過するラルプ・デュエズへの登りには、多くの観客が押し寄せた。コーナーごとに、各国の応援団が占拠している(アイキャッチ画像参照)。

耐えに耐えぬいたリブロン(アージェードゥゼール・ラモンディアル)。嬉しい区間賞を獲得した。

ラスト5km。マイヨ・ブラン(新人賞ジャージ)を着るキンタナ(モビスター)のアタックにロドリゲス(カチューシャ)のみが反応した。その後ろ、キンタナのアタックに反応できない、うつむき加減のフルーム(スカイ・プロサイクリング)。

前日から待っていた観客たち。選手ひとり一人に熱い声援を送っていた。
今年のツール・ド・フランスも、いよいよ終盤戦に入る・・・。

(文構成:木村好晴)