BASEBALL
1994年8月から、メジャーリーグが大規模なストライキに突入している間に、アメリカの公共放送局PBSで18時間半に渡って放送されたTVドキュメンタリー。
ベースボールの起源を紹介した「1回 Our game(われらのゲーム)」から始まり、「2回 Something Like A War(二大リーグの対立)」・・・・・「9回 Home(それぞれのホーム)」と、イニングになぞらえ全9回で構成されている。初心者、MLBマニアに関わらず、アメリカのベースボール史を知るにはうってつけの番組。日本ではNHK-BSやCS放送などで、日本語のナレーションと字幕のついた再編集版が放送されたが、DVDに関しては輸入盤のみで、日本語版は残念ながら発売されていないようだ。
2010年には、1994年以降に起きたベースボールの国際化、新球場の建設ラッシュ、ステロイドスキャンダルなどを追いかけた続編の「Tenth inning(10回)」が放送され、ステロイドが蔓延するパワー全盛の時代に、スピードと技術で対抗する稀有な存在として、イチローが登場している。
「野球は逸話の宝庫であり、思い出であり感情であり、さらにこの国を映し出す鏡である。野球こそアメリカのすべてだ」(ケン・バーンズ監督/94年9月13日 産経新聞)。