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「星野恭子のパラスポーツ・ピックアップ」(244) パラスポーツを観にいこう! ~12月と1月開催予定の主な大会・イベント情報

 10月29日号で、「パラスポーツを観にいこう!~11月度編」をお届けしたばかりですが、パラスポーツは年末年始も、さまざまな競技で日本選手権から国際親善試合まで、注目大会が目白押し。そこで、早めに観戦予定が組めるように、今号ではパラリンピック競技を中心にピックアップした、「12月・1月編」をお送りします。

 「ルールが分からない」「知っている選手がいない」など、パラスポーツ観戦経験のない方もまだ多いかと思いますが、ガイドブック配布や場内アナウンス、体験会の実施など、パラスポーツ大会の多くは競技を知ってもらう工夫をいろいろしています。会場での観戦は迫力も体感でき、百聞は一見にしかずです。国際試合(☆印)も含め、ほとんどの大会は入場無料。冬休みに家族で観戦なども、おすすめです! (試合開始時間などは変更の可能性があります。参考サイトなどでご確認の上、お出かけください)

 なお、日本障がい者スポーツ協会では、パラスポーツを紹介するさまざまな資料を提供しています。競技ガイドなどはダウンロードして印刷も可能です。こちらもぜひご活用ください。

▼日本障がい者スポーツ協会 資料室ページhttp://www.jsad.or.jp/about/referenceroom.html

日本障がい者スポーツ協会が発行している、パラスポーツのガイドブック。競技ごとにルールや見どころなどがコンパクトにまとめられている。サイトからダウンロードが可能なほか、大会によっては会場で無料配布されることも(撮影:星野恭子)

<12月>

■12月1日(土)~2日(日)
【水泳】 第35回日本パラ水泳選手権大会
障がいクラス別の日本一決定戦。アジアパラ大会メダリストらも参戦!

会場: 三重県スポーツの杜鈴鹿水泳場 (三重県鈴鹿市)
参考: http://new.paraswim.jp/

【ボッチャ】第20回日本ボッチャ選手権本大会
障害クラスごとに今年度の日本一を決めるとともに、来年度の強化指定選手の選考基準にもなる大会。ハイレベルな戦いに期待大。

会場: 福島市国体記念総合体育館
参考: http://japan-boccia.net/wp/wp-content/uploads/2018/10/

【卓球】 2018FIDジャパン・チャンピオンリーグ卓球大会
知的障がい者卓球の日本一決定戦。12月1日(土)には、リオ・オリンピック団体銀メダルのメンバー、吉村真晴選手による講習会も開催!

会場: 横浜市平沼記念体育館
参考: http://jttf-fid.org/wp-content/themes/fid/data/20181017/league.pdf

■12月2日(日)
【ブラインドサッカー】 東日本リーグ2018 第8節 (4試合)
今季は9チームが参加している東日本リーグ。上位3チームには、2019年春に開催予定のクラブチャンピオンシップへの出場権が与えられる。

会場: 文京区小石川運動場 (東京都小石川)
参考: http://www.b-soccer.jp/11678/nocategory/20181202higashinihon.html/

【イベント】 障がい者スポーツフォーラム2018~2021年から先の未来へ
障がい者スポーツに関するさまざまなテーマについてアスリートと参加者がともに考える、毎日新聞社主催する恒例のフォーラム。今年は、「東京2020大会後」をテーマに、障がい者スポーツのさらなる発展を考える。ゲストに女優の篠田麻里子さんも。下記サイトより、参加申し込み受付中。

時間: 13時~15時
会場: 日本体育大学 東京・世田谷キャンパス 記念講堂
参加: 無料/定員400名(先着順)
詳細、参加申し込みなど: https://www.mainichi-ks.jp/form/sports1811/

■12月8日(土)~9日(日)
【シッティングバレーボール】 第22回日本シッティングバレーボール選手権大会
男女別に、日本一のクラブチームを決める、国内最高峰の大会。国内独自ルールを適用し、健常者も参加できる、座って行うバレーボール。

会場: 武蔵野総合体育館 (東京都武蔵野市)
参考: http://www.jsva.info/contents/news/20181001.html

脚の障害のある選手を対象にしたシッティングバレーボール。写真は、10月に行われたジャカルタ・アジアパラ大会での男子、イランー中国戦の様子。一般のバレーボールとルールはほぼ同じで分かりやすいが、コートは狭く、ネットも低い分、スピーディーな展開や戦略性が見どころ。12月8日~9日の日本選手権の観戦もぜひ!(撮影:星野恭子)

■12月13日(木)~16日(日)
☆【車いすフェンシング】 2018年IWAS車いすフェンシングワールドカップ京都大会
日本で初開催される、国際公式戦。日本をはじめ、30カ国から約200選手が参加予定。世界トップクラスのハイレベルな剣さばきを目の当たりにするチャンス!

会場: グランドプリンスホテル宝ヶ池 (京都市)
参考: https://jwfa.jimdo.com/

■12月14日(金)~16日(日)
【ウィルチェアーラグビー】 日本選手権大会第20回記念大会
地区予選を勝ち抜いた8チームが日本一を目指して激突! 従来通り、観戦無料だが、20回記念大会の今年は最終16日(日)の3位決定戦と決勝戦の間に、お愉しみのスペシャルコンテンツがあるため、16日のみ事前発券制の全席指定となる。チケット申し込み受付中(詳細は下記。申込者多数の場合は抽選)。

会場: 千葉ポートアリーナ (千葉市)
16日座席チケット申し込み: https://www.funity.jp/tickets/parasapo/showlist
(発券システム利用料など324円必要)
参考: https://jwrf.jp/topics/label_domestic/20th_japanesechampionship.php

■12月15日(土)~16日(日)
【バドミントン】 第4回日本障がい者バドミントン選手権大会
男女別に、シングルスとダブルスの日本チャンピオンが決定!

会場: 久留米総合スポーツセンター 久留米アリーナ (福岡県久留米市)
参考:  http://jpbf.jp/wp-content/uploads/2018/10/

【柔道】 第33回全日本視覚障害者柔道大会
視覚障がい者を対象にした柔道の、日本最高峰の大会。男女別に、体重階級ごとに日本一が決定。

時間: 開会式10時~
会場: 講道館7階大道場 (東京都文京区)
参考:  http://judob.or.jp/wp2018/wp-content/uploads/2018/10/6df2aa4add806c1e73295ca933888dbd-1.pdf

<1月>

☆【ゴールボール】 2019 Goalball Japan Men’s Open
男子日本代表の強化を目的に、2017年から新設された国際親善大会。2018年は日本から強化指定選手で編成した2チームと海外4カ国の6チームが対戦し、ベルギーが金、日本チームAが銅メダルを獲得。さて、今年は?

会場: 佐倉市民体育館 (千葉県佐倉市)
参考: http://www.jgba.jp/index.html

■1月19 日(土)~20日(日)
☆【ボッチャ】 ジャパンパラ2018ボッチャ競技大会
日本代表の強化を目的に、海外から強豪国を招いて開催される大会。昨年はリオパラリンピック金メダルの絶対王者、タイも参戦。世界トップレベルの妙技を間近に見るチャンス!

会場: 新宿コズミックセンター (東京都新宿区)
参考: http://www.jsad.or.jp/japanpara/

【車いすバスケットボール】 第18回High 8選手権大会
車いすバスケットボールは選手の障がいの程度により、重いほうから1.0点~4.5点まで持ち点が与えられ、5人の合計点を14.0点以内に編成するルールだが、「High8」は合計8.0点で編成するのが特徴。障がいの重い、「ローポインター」選手中心にチームを編成する。ローポインターは体幹が利かず、自力で体を支えるのが難しいため、座面を下げ、重心を低くした車いすを使う。そのため、ゴールリングの距離が遠くなったり、車いす操作にも難しさがある。それでも、シュートを確実に決めるなど、選手たちの高いパフォーマンスに驚かされるはず。

会場: 藤沢市秋葉文化台体育館 (神奈川県藤沢市)
参考: http://www.geocities.co.jp/Athlete/1737/kantoHP/index/

(文:星野恭子)