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NBS創設記念!! ツール・ド・フランス2013フォトリポート・第10〜13ステージ(和田やずか)

■第10ステージ(7月9日/火):サン・ジルダ・デ・ボワ=>サン・マロ(197km)
休息日明けのステージ。空路移動して舞台はフランス西側に移ってきた。

ツール・ド・フランスが通る町々には、必ず美しい教会があった。

どの街でもマイヨ・ジョーヌが通ると、観客は声をあげている。

サン・マロの海岸に砂絵。ツールは、高いところから見ないとわからない時もある。

サン・マロの海岸に日本の国旗が見える。きっと新城選手を一目見ようとやってきたに違いない。

■第11ステージ(7月10日/水):アヴランシュ=>モン・サン・ミッシェル(33km/個人タイムトライアル)
エッフェル塔につぐ観光名所モン・サン・ミッシェルがフィニュッシュ地点となる今大会最初の個人タイムトライアルステージ。
”個人タイムトライアルを制するものは、ツールを制する”といわれるくらい、重要なステージになるのだが、このステージは33kmと距離が短いため、そこまでタイム差がつくかどうか・・・。
いずれにしろ注目のステージであることには間違いない。

朝から暑い中多くの観客が沿道に押し寄せた。
タイムトライアルの場合、各選手にチームカーが伴走する。監督・メカニックとコミッセール(審判員)が同乗し、チームスタッフはもしもの場合のトラブルに備えるほか、タイム差などの指示を出し、コミッセールは走行中に違反行為がないかチェックしている。

ラスト2km。天空の城のようにモン・サン・ミッシェルが見えてきた。

トップタイムは出せなかったものの、マイヨ・ジョーヌを着るフルーム(スカイ・プロサイクリング)は安定感を見せて走りきった。

ポディウム(表彰台)での一場面。清水勇人さいたま市長が選手の激励に訪れた。今年10月26日(土)さいたま新都心周辺にて『SAITAMA Criterium by Le Tour de France(さいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス)』が開催される。


■第12ステージ(7月11日/木):フジェール=>トゥール(218km)
平坦コースながら200km以上の長いステージ。マイヨ・ジョーヌを守るアシストはどう動くのか?一方、他のチームのスプリンターたちは?コースは平坦でも、けっしてレースは平坦に終わりそうにない。

マシン「オルベア」を駆り、カメラマン・和田やずかは帯同取材しているチーム「エウスカルテル・エウスカディ」の最年長・アスタルロサ。ツールの走り方を熟知しているのか、スタート前余裕の笑顔を見せてくれた。

先行したカベンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)だが、末脚及ばずキッテル(アルゴス・シマノ)に刺される。

ゴール直前で集団落車があり、巻き込まれてしまった新城選手。左指を負傷し苦渋の表情だ。


■第13ステージ(7月12日/金):トゥール=>サン・タマン・モンロン(173km)
21ステージ中、13ステージまでやってきた今年のツール・ド・フランス。この後に控えるアプルスに向けて、最後の平坦ステージになる。

スタート地点のトゥールで出会ったツールを描く画家。
「ここに日本人書いたよ!」と、彼は絵画を指さしてそう言った。

3賞ジャージを中心にパレード走行。トゥールの街を後にした。

0km地点へパレード走行。目の前の木陰が涼しげだ。
自転車レースの場合、とくにステージレースの場合、スタート地点となる街の中心部から本格的なスタート地点となる場所まで、パレード走行が行われる。オフィシャルカーが選手集団の先頭を抑えて、数キロ〜十数キロを走行した後、コミッセール(審判)の合図によって実スタートがきられる。

コース半ばの補給所地点を猛追するグループ。結果的には追うのが遅すぎた。この日のように誰もが気を許してしまうステージでは、気の緩みが思わぬ痛手となる。

いよいよ今年のツール・ド・フランスも、中盤戦から終盤戦に入っていく。
(文構成:木村好晴)