NBS創設記念!! ツール・ド・フランス2013フォトリポート・第6〜9ステージ(和田やずか)
■第6ステージ(7月4日/木):エクサンプロヴァンス=>モンペリエ(176.5km)
距離が短く、平地であるためスプリンター向きのコース。
大きく育った並木道の木陰が気持ちいい一日だった。 風の強い一日で、逃げは続かず集団で動く。
天候、とくに風は競走に大きく影響することが多い。
レースが動き始めたため、補給食を渡すスタッフの出番はなし。通過する選手をただただ見ていた。
一日の終わり。西日が照りつける中、プロメカニックによってマシンはピカピカに磨かれ、翌日のためのセッティングが行われる。
■第7ステージ(7月5日/金):モンペリエ=>アルビ(205.5km)
ピレネー・ステージ前最後の平地ステージ。
炎天下の中、補給食をとりながら黙々と走る先頭の2人。この日、最大で集団と6分40秒差を付けて逃げ続けた。
逃げの先頭は、たったの2人。山岳ステージを翌日に控え、集団なかでは笑顔さえ見える。
マイヨ・ベール(ポイント賞)のペテル・サガン(キャノンデール・プロサイクリング)が、余裕の区間賞。
■第8ステージ(7月6日/土):カストル=>アクス・トロワ・ドメーヌ(195km)
いよいよ本格的な山岳ステージに突入!! 標高790mのカストルをスタートし、2001mのバイエール峠を越え、768mまで駆け下り、再び1375mのアクス・トロワ・ドメーヌのゴールを目指す。
強い陽射し。頂上に上がるに連れ、空気は薄くなる。カテゴリー超級越え序盤からアタックし、見事敢闘賞のナイロアレクサンデル・キンタナ(モビスターチーム)。コロンビアのファンを大いに沸かせた。
標高2001mペイエール峠。今年のピレネーは多くの残雪が見受けられる。ピレネーステージ初日。観客は前日からこの瞬間を見るために待っていた。
マイヨ・ジョーヌを守ってきた南アフリカの英雄もここまでだった。
■第8ステージ(7月7日/日):サンジロン=>バニエール・ド・ビゴール(168.5m)
ピレネー・ステージのゴールは、1級の峠を4つ越え、30kmに及ぶ下り坂の先にある。
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞)のピエール・ローラン(チーム・ヨーロッパカー)。フランス人選手が活躍すると、ツールも盛り上がる。
選手を待ち構えるオレンジ色のTシャツは、バスク地方からのエウスカルテル・エウスカディの応援団。
スピードが落ちる上りでは、観客もめいっぱい選手に近づいて応援する。
ルール違反だけど、集団から遅れた選手についつい手を差し伸べてしまう世話好きのおじさん。山岳ステージではよく見られる光景。
(文構成:木村好晴)