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元冬季五輪選手が麻薬密売と殺人で指名手配

"カナダの元冬季五輪選手であるライアン・ジェームズ・ウェディング容疑者(43)が、米連邦捜査局(FBI)から指名手配されています。ウェディング容疑者は、2002年のソルトレーク冬季五輪にスノーボード男子のカナダ代表として出場し、パラレル大回転で24位に入賞した実績を持っています。しかし、現在は国際的なコカイン密売組織に関連する重大な犯罪で訴追されています。

FBIは17日、ウェディング容疑者が「複数の殺人を主導した」とする訴追を受けた16人の一人であることを発表しました。FBIは、彼の逮捕に繋がる情報に対して最大5万ドル、約750万円の報奨金を提供するとしています。

ウェディング容疑者は現在、メキシコに潜伏しているとみられています。彼はコロンビアからメキシコ、さらにアメリカのカリフォルニアを経由して、カナダや米国各地に数百ポンドのコカインを運ぶ麻薬密売組織を運営していたとされています。最近FBIのロサンゼルス支局は、新たな訴状を公開し、ウェディング容疑者の共謀犯であるアンドリュー・クラーク(34)が先週メキシコで逮捕されたことを明らかにしました。しかし、ウェディング容疑者は依然として逃走中です。

彼らは、2023年11月に出荷された麻薬の盗難を巡ってカナダ人2人を殺害した疑いがあり、さらに「麻薬の借金」を理由に2024年5月18日に別の被害者の殺害を命じたとされています。ウェディング容疑者は、米国で3件の殺人罪を含む8件の重罪で訴追されています。

もし訴追された内容で有罪が確定すれば、ウェディング容疑者は殺人および殺人未遂の罪により、連邦刑務所で終身刑が科される可能性があります。元五輪選手の衝撃的な犯罪への関与は、国内外で大きな波紋を呼んでいます。"