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パラ陸上・全盲ランナー唐澤選手、パリパラ銀獲得

パリパラリンピックで全盲のランナー唐澤剣也選手が、陸上競技(視覚障害)男子5000メートルで銀メダル、1500メートルで4位の成績を収めました。
5000メートルでは14分51秒48のアジア新記録で2位に入り、世界新記録で優勝したブラジル選手に2秒63差まで迫る健闘を見せました。1500メートルでも4分4秒40でアジア記録を更新しています。
唐澤選手は東京大会後、SUBARUに所属し競技に専念できる環境を整えました。「チーム唐澤」として、コーチや市民ランナーの協力を得て強化に努めてきた成果が表れた形です。
一方で、今後の課題も明らかになりました。唐澤選手の記録向上に伴い、さらに高いレベルのガイドランナーが必要となってきています。小林ガイドは「ガイドの質の問題にも関わってきて、強くなる嬉しさと悩みがある」と語っています。
唐澤選手は「スピードを強化し、持ち味のスピード持久力にも磨きをかけて、世界記録、そして金メダルに挑みたい」と意欲を示しています。ガイド探しという課題に向き合いつつ、次のロサンゼルス大会に向けてさらなる進化を目指す唐澤選手の今後の活躍が期待されます。