トヨタ、IOCとのスポンサー契約終了を発表
トヨタ自動車が、国際オリンピック委員会(IOC)との最高位スポンサー契約を今年限りで終了すると正式に発表しました。豊田章男会長が自社サイトの配信動画で明らかにしています。
トヨタは2015年から24年までの10年契約で五輪の最高位スポンサー契約を締結していましたが、契約終了後は所属選手への直接的な金銭支援や用具開発の後押しなど、より適切なアスリート支援のあり方を追求していくとしています。
豊田会長は、一部スポンサーの意向で競技時間が夜遅くなるなど、大会運営の実態に「ギャップを感じた」と指摘。さらに、五輪を巡る政治色の強まりにも言及し、「アスリート・ファースト(選手優先)なのか」と疑問を呈しました。
また、「1業種1社」というスポンサーのルールが、国を背負う自動車業界に適していないとの見解も示しています。
今後、トヨタは世界各国で250人以上の選手支援を継続する方針です。さらに、トヨタ・モビリティ基金を通じて国際パラリンピック委員会(IPC)への協力や、障害者スポーツへの支援にも引き続き取り組んでいく意向を示しています。