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ドイツ東部3州議選、極右政党AfDが躍進

ドイツ東部3州で行われた州議会議員選挙の結果が出揃い、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が大きく躍進しました。AfDは反移民を掲げ、テューリンゲン州では初めて州レベルで第1党となりました。
他の2州でも、キリスト教民主同盟(CDU)と社会民主党(SPD)が僅差でAfDを上回りましたが、AfDの得票率はいずれの州でも30%前後に達し、過去最高を記録しています。
AfDの躍進の背景には、難民政策や東西統一後も残る経済格差への不満があるとされています。特に旧東ドイツ地域では、経済的な不安を抱える人々の受け皿となっているようです。
一方、連立与党のSPDは苦戦を強いられており、党内では首相交代を求める声も出ています。また、CDUは姉妹政党CSUとの間で、来年の総選挙に向けてメルツ党首を首相候補とすることで合意しました。
注目すべきは、今年1月に設立された新党BSWの躍進です。旧東ドイツの独裁政党の流れをくむ左派党から分かれた政党で、ロシアに融和的な姿勢を示しています。
これらの結果は、来年9月に予定されている連邦議会選挙の前哨戦として注目されており、ドイツ政治の分断が深まっていることを示しています。移民政策や経済格差の問題に対する有権者の不満が、極右政党や新党の支持拡大につながっている状況が浮き彫りになりました。