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自民党総裁選、激戦の様相

自民党の新総裁を選ぶ総裁選が27日に投開票を迎えますが、終盤情勢は石破茂元幹事長、高市早苗経済安全保障相、小泉進次郎元環境相の3氏による接戦となっています。読売新聞社の調査によると、この3氏が他の候補者を大きく引き離し、決選投票に進む可能性が高まっています。
国会議員票と党員・党友票を合わせた736票のうち、石破氏が126票、高市氏が125票、小泉氏が114票を獲得する見込みです。しかし、いずれの候補も得票率が2割未満にとどまり、1回目の投票で過半数に達する候補が出る可能性は低いとされています。
各陣営は140票前後を固めれば決選投票に残れるとみて、支持拡大に全力を挙げています。特に、来年夏の参院選で改選を迎える50人超の参院議員の動向が注目されており、各陣営の働きかけが強まっています。
一方、小泉氏は24日、麻生太郎副総裁と面会し、支援を要請しました。麻生派には54人の国会議員が所属しており、決選投票での勝敗を左右する可能性があります。
国会議員票の内訳を見ると、小泉氏が54人でトップ、小林鷹之前経済安保相が42人、林芳正官房長官が39人と続いています。しかし、「未定」「未回答」の議員も70人おり、最終盤まで予断を許さない状況が続いています。
党員・党友の投票は26日に締め切られるため、各陣営は国会議員票の積み増しに注力する方針です。自民党の新しいリーダーを決める今回の総裁選は、最後まで目が離せない展開となっています。