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マイナ保険証一本化へ、国民の不安高まる

"12月2日に予定されているマイナンバーカードと健康保険証の一本化まで、残り4カ月を切りました。この中で、警察庁が法令上の「本人確認書類」から「健康保険証等」を削除する方針を示し、国民の間に動揺が広がっています。
健康保険証はこれまで、口座開設やクレジットカード申請などの際の本人確認書類として広く活用されてきました。警察庁は「犯罪収益移転防止法」の施行規則改正により、健康保険証に関する規定を削除する意向です。
ただし、マイナカードを持たない人も多いため、現行の健康保険証も一定期間は本人確認書類として利用可能な経過措置が設けられる予定です。また、カードを持たない人向けの「資格確認書」の使用も検討されています。
全国保険医団体連合会によると、マイナ保険証の利用率は7月時点で11.3%にとどまっています。SNS上では、個人情報の扱いや利便性への不安、マイナカード取得の「任意」が実質的に「強制」になっているのではないかとの懸念の声が上がっています。
健康保険証廃止を突如打ち出した河野太郎デジタル担当相の強権的な姿勢も批判を浴びており、一本化に向けた国民の不安は高まっています。12月の一本化に向け、政府の対応と国民の理解の促進が課題となっています。"