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岸田首相、自民党総裁選不出馬を表明

"岸田首相は今日、首相官邸で記者会見を開き、9月の自民党総裁選に出馬しないことを正式に表明しました。首相は「自民党が変わる姿、『新生・自民党』を国民の前にしっかり示すことが大事だ」と述べ、自身が身を引くことが党の変革の第一歩になるとの考えを示しました。
この決断の背景には、「政治とカネ」の問題や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題など、国民の政治不信を招く事態が相次いで発生したことがあります。岸田首相は「所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかの躊躇もない」と述べ、けじめをつける意向を示しました。
岸田政権は新総裁選出後に退陣し、約3年で幕を閉じることになります。首相の在任期間は14日時点で1046日となり、戦後8番目の長さとなっています。
一方で、党内からは「首相自身が責任を取っていないのはおかしい」との不満や、「顔を替えないと次の衆院選は戦えない」との声が強まっていました。岸田首相は、内政・外交に一定のめどがついたこのタイミングで退陣を決断したとみられます。
首相は今後の総裁選について、「我こそはと思う方は積極的に手を上げて真剣勝負の議論を戦わせてほしい」と呼びかけ、自由闊達な論戦を期待する姿勢を示しました。自民党は20日に総裁選の日程を決める方針で、新たな党のリーダー選びが本格化します。"